今日(8月13日)の辺野古~海上からみたキャンプ・シュワブと大浦湾

作業停止となり、海を仕切っていた黄色いフロートが取り払われ、抗議船もカヌーも、激しく走り回る海保のゴムボートもない辺野古・大浦湾は、真夏の太陽に照らされて、エメラルドグリーン、アクアブルーに輝いていました。これが本来の穏やかで美しい「サンゴ礁の海」の姿です。

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1ヶ月の作業停止期間中、ゲート前行動の一環として座り込み参加者を、海上へ案内することができるようになったというので、私もさっそく乗せてもらいました。DVC00054.JPG

海上から見た辺野古基地(キャンプ・シュワブ)。広大です。海からでは全部はみえません。

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現在の広大な陸上部に加えて、海を埋め立て二本の滑走路付き飛行場と、大きな揚陸艦が横付けできる港をつくる、と言うのが辺野古新基地建設の狙いです。耐用年数200年は「永久」に等しい。

埋め立てに要する土砂の量は、10トントラックを並べると札幌と沖縄を12往復する長さに相当するそうです。これだけ膨大な土砂が投入されて自然の生態系にどう影響を及ぼすのか計り知れません。

この日は大潮で干潮時だったので、海の中のサンゴ礁が船の上から見ることができました。

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このテーブルサンゴも、埋め立てられると土砂の中に消えて行くかと思うと胸が痛みます。

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向こうに見える二つの山は、右が辺野古岳、左が久志岳。久志岳の真ん中に穴が空いたように赤くなった部分は、実弾演習で砲弾が撃ち込まれた着弾地です。遠く海上からも赤土がむき出しになった山肌が、痛々しくはっきり見えます。本来、この地(北部演習場)では実弾演習は行ってはいけないことになっているにもかかわらず米軍は約束を守らず、日本政府も黙認しているのが実情です。

若者も頑張っている

若者も頑張っているゲート前

この日もゲート前は最大150人の人たちが座り込み、終日抗議行動を展開しました。当然ながら前日に起こった米軍ヘリの墜落事が話題の中心に。奇しくもこの日・8月13日は、2004年に普天間基地の傍にある沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落して11年目にあたり、夕方から抗議集会がありました。改めて基地と隣り合わせの危険性を思い知らされます。

そんな中、お昼過ぎにけたたましく消防車が目の前を走りすぎ、しばらくして人々が座り込んでいる左後方・久志岳付近で山火事が発生したとの情報。原因は実弾演習で、「日常茶飯事だ」と地元の人たちは渋い顔で言います。

山火事は、夕方になっても収まらず、報告によると「米軍は、山火事とわかっても消火活動をしようとせず、名護市議会が抗議したため、やっと2時間後にヘリを飛ばして消火を始めた」とのこと。

天の采配か!3時ごろから北部地域に大雨洪水警報が出されるほどの大雨が1時間ほど続き、山火事は下火になった。それでも私たちが帰路に就いた4時過ぎになっても、火事の現場から大きな煙の筋がいくつも上がっているのがバスの窓から見えていました。

シュワブで山火事

事あるごとに「日本は法治国家だから」とのたまう為政者たちだが、こと沖縄の米軍に関しては治外法権、無法地帯と言っても過言ではない。放置国家の間違いではないですか?

2015年8月14日リンクURL