県民大会 余話~「ウチナーンチュ、 ウシェーティナイビランドー」

翁長沖縄県知事は、17日の県民大会で「ウチナーンチュ、 ウセーティナイビランドー」と、うちなーぐちで発言を締めくくり、
3万5千人がスタンディングオベーションで、知事のメッセージに応えた。

地元の新聞社は、大会当日の号外と翌日の朝刊で、知事の発言のうちなーぐちの部分を「沖縄の人を、ないがしろにしてはいけない」と、語釈をつけた。

18日 沖縄タイムス

18日 沖縄タイムス

その記事を読んで「?」と、すごい違和感を思えた。そう思ったのは私だけではなかったと思う。
なぜなら、「ウチナーンチュ、ウセーティナイビランドウ」とは
「沖縄の人をバカにしてはいけませんよ」という強烈な響きを持つ言葉だからだ。
語尾こそ丁寧語を使っているが、そこにまた、だれを相手に発した言葉であるかもあらわれている。

後日、沖縄タイムスはこんな記事を載せた。

20日 沖縄タイムス

20日 沖縄タイムス

推測するに、県はマスコミにたいして、事前に知事の発言内容をニュースリリースとして流したと思われる。そこにうちなーぐち部分の語釈がついていたのだろう。
知事は、県民にはうちなーぐち部分で十分に真意が伝わると信じて、ことばが向けられた相手の人間性までは否定しないという配慮をした。そして、沖縄のマスコミも知事の配慮を尊重した(デスクや整理部はずいぶん悩んだだろうなぁ)。と、私は理解した。

うちなぁんちゅ(沖縄人)はどこまで優しいんだろうか。

2015年5月24日リンクURL