コロナが収束して、長い間抗議行動を休んでいた人たちも参加するようになり、ゲート前は活気にあふれている。今日も久々の方たちの顔が何人も見えた。
しかし、こちらが元気だと機動隊も気合を入れてくる。今日の機動隊は少々短気で乱暴だった。
一回目の搬入が終わって後の休息時間、参加者各グループの近況や活動報告の合間を縫って、歌・三味線の余裕も戻ってきた。
そして、来年2月に差し迫った名護市長選挙の活動状況を、名護市議の大城敬人さんが報告した。
「現職陣営は、衆議院選挙で勝利した勢いをかって、選挙事務所も宣伝カーも引き継ぎ、前回同様ステルス作戦で深く潜航しながら活動を広げている。
そして前回は5000名とも言われた公明党の選挙運動部隊と70億円もの官房機密費が投入されたが、今回はさらに強化され、政府が丸抱えした選挙戦になるだろう。
しかし、辺野古の新基地を止めるためには、前回選挙の反省を生かして、どうしても勝抜かなければならない」と訴えた。
集会の間も、上空をオスプレイが爆音をとどろかせて飛び回る。たった一機でもこれほどの騒音なのに、辺野古に新基地ができると100機が常駐するのだ。いつたいどれだけの轟音になるのか想像もつかない。が、人々の穏やかな暮らしが破壊されることだけは確かだろう。それは容易に想像できる。
2回目、3回目の座り込みもあまり人数が減ることなく、抗議行動を貫徹。
今日の沖縄地方は曇り空で、暑くもなく寒くもなく、穏やかな天気の一日だった。
帰途のバスの窓から、西の空いっぱいに広がった白い雲が、まるで翼を広げた鳳凰のように見えた。何かいいことが起こる前兆であってほしいと願った。