幸せ(幸運)見つけた!

 ”犬も歩けば棒に当たる”と言いますが、いのしし年の私は”幸せ”にブチ当たりました。

 先週のこと、久茂地のハンスト会場に寄った後、西町に向かって歩いていました。琉球新報の横を通り、バスターミナル向けに歩いていると店先に飾られた、さわやかな緑を湛えたプランターや鉢に気を惹かれました。足を止めると、なんと!『四葉のクローバー』ではないですか!

 鉢の中ぜ~んぶが四葉のクローバーです。(シロツメグサとは違うようですが…)しばし見とれていました。でも、「四葉のクローバーはたくさんの三つ葉の中から、探しに探してやっと見つけるから”幸運の四葉のクローバー” なんだよなぁ。鉢の中全部が四葉のクローバーとは欲張りすぎる」と思い直して歩き出そうとすると、店の中から人が…。「ここ何屋さんですか?」と聞けば「障がい者などの就職支援作業所の販売店」とのこと。

 店の中には、いろいろと楽しそうな小物がいっぱいあります。急いでいたので中に入る時間の余裕はなかったのですが、なんだか素通りできなくて、一鉢買いました。

大事に育て、増やして、多くの人「幸せ」におすそ分けしたいと思います。 

お店の人からいただいたチラシです。↓

2021年3月14日リンクURL

3・11から10年 ~ 私たちは変われたか?

 あの日、私は仕事で上京し、池袋にある仕事先のビルの一室で、大震災に遭遇した。電車が止まり、宿泊先の新宿に戻ることができず、タクシーを待って2時間以上も行列に並んだ挙句、池袋駅近くのあるホテルのロビーの一角で、大勢の人たちに交じって床に座り込み、寒さに震えながら一夜を明かす経験をした。帰宅難民、帰宅困難者ということばは、後で知った。

<3・11新宿駅の帰宅困難者:東京都ホームページより>

 そんな中で不思議に恐怖心はほとんど感じなかった。それは、大勢の人たちがいたが誰も騒ぐようなこともなく、みんなが冷静に行動していたことも大きい。が、ある意味達観の境地だったのかもしれない、といまは思う。なるようにしかならないという、うちなぁ人の「なんくるないさ」精神が支えてくれたような気もする。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                震災後6年目の2017年5月、念願だった被災地訪問を、関東や東北に住む友人たちの力を借りて実現した。フクシマと、宮城県南三陸町と石巻市を訪ねた。

 フクシマを案内してくれた方は、行く先々で放射能を測定した。ここは除染が済んで人々の日常生活が始まっている地域だった(だから私たちも行けた)が、国が定める基準値を大きく超えていた。

 国の予算で建てられたという原発事故を伝える資料館を訪問。立派な建物の中にきれいな展示が並んでいたが、原発事故の本質を見事に覆い隠すシロモノになっていた。フクシマはすでに復興が成ったかのような印象さえ与えかねない。

 震災復興オリンピックが、いつの間にかコロナ克服オリンピックに変貌してしまったように、国の原発事故隠ぺい、誤魔化し、その場限りは当時すでに始まっていたのだ。

 いたるところに(民家のすぐそばにも)野積された汚染土の詰まったフレコンバッグの山ができていた。いまはどうなっているだろうか?

 汚染土を焼却するごみ処理場から立ち上る煙は放射能も一緒には吐き出す。その夜開かれた学習会では、周辺の動植物に奇形などの異変が起きていることが、映像をもって報告された。次々と汚染土を運び込むダンプの列に、辺野古ゲート前の風景が重なって身震いがした。

 南三陸町では、住宅地の嵩上げ工事が進んでいた。嵩上げされた土地からは海は全く見えなくなる。ふるさとの風景が一変するであろうことは一目瞭然だった。海とともに生きてきた人々の街である。いったいどれだけの人が、このふるさと喪失を受け入れられるだろうかと、思わずにはいられなかった。

 テレビ画面で何度も見た「防災庁舎」の無残な姿を目の当たりにした。周辺のがれきはすでに片付けられていたが、津波の破壊力の凄まじさを実感させられる。

 全児童が津波の犠牲になった石巻市の大川小学校

 無残すぎて言葉も出ない。慰霊碑に花を捧げることが精いっぱいの行動だった。

 被災した避難民を何百人も何カ月にも渡って無料で受け入れ続けたという”ホテルKANNYOU”に泊めてもらった。ロビーから見える海は穏やかで、帆立貝養殖の筏が波に揺られてのどかに浮かんでいた。命をはぐくむ海が、ときには命を破壊するときもあるのだということを、私たちは忘れてはいけない。

 10年たってなお避難暮らしの被災者4万人超、死者・行方不明不明者2万2200人、理不尽にも一瞬にして大切な家族を奪われた遺族は、せめて一辺の骨のかけらでもと捜索を続ている姿が報道されている。戦後70が過ぎてもなお、家族の遺骨を探し続けている沖縄戦の遺族の思いに通じる。

 あの震災を期に、文明に浮かれて地球を汚し続けてきた日本人(人類全てかもしれないが)は変わるのではないかと言われた。つながり合い助け合って暮らす、真に心豊かな社会が展望された。

 しかし、私たちはまた同じ過ちを繰り返している。原発の再稼働がのその最たるものだ。原発事故がなければ、被害はここまで大きくならなかった。自らが住む命の星を、際限なく汚し続けている。その結果がコロナパンデミックである。果たして今度は変わることができるだろうか!

 

2021年3月11日リンクURL

基地があるところに戦争はやってくる! ~ 今日(3月10日)の辺野古

 

今日も7:00那覇発のバスで辺野古へ向かう。

 辺野古行に着くと、無意識に緑の中に目が行く。今日も花々に癒された。

 青空に映えるモクマオウの花。去年、70年余の人生の中ではじめて、モクマオウにこんなきれいな花が咲くということを知った。

 モクマオウは雌雄異株の花が咲くようだ。こちらが雄花。私は長い間これがモクマオウの花だと思っていた。

 この花たちの前で、人間たちは無粋な攻防戦を繰り広げる。

 今日一回目の工事車両の搬入に、20数名が座り込んだ。

 文子さんも先頭で頑張っている。 

 一回目の座り込みが終わってテントに戻り、休息をとりながら参加者それぞれの活動報告や呼びかけなど行われた。

 明日東北の3・11大震災から10年と言うことで、関連の話題が多かった。

 フクシマとオキナワは背後に国策があるという点で共通点があり、お互いに通じ合うものがある。

 元海兵隊員で平和を求める退役軍人の会のダグラス・ラミスさんが、先日新聞に紹介された米国の識者らが、バイデン大統領に海外基地の撤退を求めた記事に関連して、ベテランズ・フオー・ピース(VFP)の活動を紹介した。

「VFPでは去年から、米国内のそれぞれの地域から選出された国会議員に”辺野古の基地は問題がたくさんあって危険と専門家が言っているから、基地を使用する米国としても、ちゃんと調べるよう米国議会で取り上げてほしい”と手紙を出す運動を広げている。米国を動かすには、米国に国籍を持つ市民が声をあげる必要がある。

 戦争を止めるため(抑止力)に基地をつくると言っているが、基地があるところに戦争はやってくる。それは、これまでの世界の戦争の歴史が証明している」と語った。 

 集会が行われているテントのすぐそばの道路にパトカーが横付けし、停まっていた車両を移動するよう指示。その車は島袋文子さんを迎えに来た車だった。「足の不自由な人を乗せるための一時停止であって駐車ではない。いやがらせか!」と市民側は強く抗議、しばらくもめた。 

 今日も目の前を、弾薬運搬の米軍車両が行き来する、危険と隣り合わせの辺野古ゲート前。私は二回目の座り込みの後、次の日程のため辺野古を後にした。

 不屈の抵抗!座り込み2439日目の辺野古から。

 

 

2021年3月10日リンクURL