沖縄県民は、米軍基地や自衛隊基地の招く戦争の恐怖だけでなく、日々の暮らしも絶え間なく危機にさらされている。
爆音や事件・事故もさることながら、命の源に直結する飲み水の、基地由来の化学物質による汚染が喫緊の問題だ。
今、琉球弧の島々に、台湾有事を理由にしたミサイルの配備が着々進められている。このことは沖縄県民に戦争の危険を負わせ、県民の存在を無視した行為であり、沖縄戦の再来を想起させる。
宮古島の自衛隊基地にミサイル・弾薬の搬入が行われようとしていることに反対する集会(平和市民連絡会主催)が、今日正午から、宮古島で開催されている集会に連帯して、県庁前の県民広場で行われた。緊急の呼びかけにおよそ60人ほどの市民が結集した。
「民間の港を使用して演習を行うなど、自衛隊のあからさまな違法行為を許してはいけない!」
「アメリカが中国との戦争をやりたくないので、日本に肩代わりさせようとしている」
「沖縄の島々に自衛隊基地が建設され、島の風景、人々暮らし、行政のあり様が様変わりしている。沖縄らしい暮らし文化の破壊が進行している」など、参加者から危機感が伝わる話が次々語られた。
<追記>
宮古島での集会 琉球新報(11月14日)
先週の水曜日は公休日で工事がなく抗議行動もお休みとなり、2週間ぶりの辺野古である。
朝、薄暗い中を辺野古行きのバスを待つ与儀公園で東の空を仰ぐと小鳥たちが電線に行儀よく並んで止まっていた。
カラスかと思ったら鳩だった。太陽が昇ってきたのにまだ目覚めていいない様子。鳥って早起きじゃなかったっけ?
緊急事態宣言が解除となって10日が経ち、選挙も終わったので、ゲート前も元のにぎやかさな雰囲気が戻ってきた。今日(10日)は、朝一番から40人近くが座り込んだ。
しかし、こちらが増えれば、機動隊のほうも増える。そして強気だ。「任務を果たさなければ…」と思うのだろうか。
海底火山の爆発で、軽石が大量に噴出し、沖縄の島々を襲っている。養殖の魚や海草などに甚大な被害が出ている他、離島航路の定期船が軒並み欠航したり、港への入出が出来ず、行く先を変更したりを余儀なく強いられている。
一方で辺野古へ埋め立て土砂を運ぶ船も運航できず、辺野古の工事が停滞するハプニングも起こりっている。
そのため、辺野古工事用ゲートから入るダンプは、数も少なく、空ダンプが目立った。
1回目の搬入が終わり、テントに戻っての休息時間も、県外からの参加者の紹介や、それぞれの活動報告なども再開された。
今日は、先ごろ高江への機動隊の派遣をめぐる裁判で、画期的な高裁判決を勝ち取った名古屋からの報告もあった。
歌や踊りも大切な闘いのツール。コロナ禍ではそれも自粛せざるを得なかったが、辺野古抵抗の歌の数々を生んだエネルギーは消えてはいない。早速、新たな抵抗の歌が紹介され、みんなで大きな声で歌った。
選挙の結果は厳しかったが、チルダイ(気落ちしてダレている様子を、玄が緩んだ楽器に例えて表現した沖縄の言葉)している暇はない。勝つまであきらめない!これが辺野古の闘いの精神だ。