ゲート前行動における新型コロナウィルス感染防止対策について

 

 辺野古の座り込み抗議行動は、毎日40~50名の市民が参加、加えて機動隊、民間警備員と常に100人前後が入り乱れて過密、濃厚接触は避けられず、コロナ感染への危機感が高まっている。

 しかし、工事が続けられている限り、抗議行動を完全にやめることはできない。そんな中で、国に対し工事そのものの中止を強く求めながら、出来る限りの感染防止策をと、基地の県内移設に反対する県民会議では、下記の通り「ゲート前行動における新型コロナウィルス感染防止対策」をまとめ発信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

(ゲート前行動における新型コロナウイルス感染防止対策について)

 昨日(4/8(水))基地の県内移設に反対する県民会議(略称「県民会議」)の「幹事会」が開催され、「辺野古新基地建設阻止!ゲート前座り込み行動における新型コロナウイルス感染拡大防止対策について」の協議がなされ、下記のことが決定されました。緊急なことで、ゲート前抗議行動に参加されるみなさまに周知徹底をお願いします。

~ 記 ~

1.マスクは着⽤を義務とします。マスク不着⽤の参加は⾒合わせて下さい。(※現地のストックはすでに消化しています。ご承知のとおりマスクが⼊⼿できない状況にあり、参 加者⽤として準備することはできません。マスクについては参加者負担とします。

2.ゲート前での座り込み⾏動について                                    (1)参加者は可能な限り距離を置いてください。                                    (2)機動隊との対応は、いわゆるごぼう抜きを避け、⾃主的に移動して下さい。

(3)1回⽬(8:30)、 2 回 ⽬( 11:30)、3回 ⽬( 14:30)とも、最初の座り込みのみとし、ダンプ等搬⼊⾞両の2グループ⽬が到着まで⾏っているデモンストレーションは、コール等による⾶沫防⽌のため、とりやめとします。 ※ゲート向かい側の歩道等での⾏動等⼯夫します。メッセージボードなど利⽤。

3.テント村についても参加者間の距離をとるようにします。

4.マイクは、スピーカー(話し⼿)が変わる都度、可能な限り、消毒⽤ティッシュ等で拭き取るよう ⼼がけてください。

5.送迎⾞両については、必ず窓を開けて運⾏してください。

6.県外参加者についての参加の⾃重をお願いします。また県庁前などから運⾏している辺野古⾏きのバス乗⾞も利⽤できません。ただし、2週間経過措置を採⽤し来県後2週間以上経過の⽅は参加可能 とします。

7.県内在住で県外・国外から戻って来た⽅は、2週間経過措置を採⽤し2週間以上経過の⽅は参加可能とします。これ以内は参加を⾒合わせてください。

8.以上を4⽉9⽇(⽊)より当⾯4⽉末まで実施します。以降については、状況を鑑み県⺠会議およ びオール沖縄会議の幹事会等機関会議において協議し判断します。

2020年4月10日リンクURL

辺野古支払い済み6工事、未着工のまま打ち切り ~ 国、またまた失態露呈

 昨日の辺野古報告でも北上田さんの発言として紹介したが、国は、辺野古の工事に関連して、前払い済みの6つの工事契約を、ほとんど着工できないまま打ち切っていたことが明らかとなり、またまたずさんな公共工事の実態が露呈した。しかも当初契約からこの6年間に、金額が1.4倍に膨れ上がっていた。(4月6日 琉球新報)

 <辺野古側埋め立て工事 6年間でまだ全体の1.2% 沖縄ドローンプロジェクト撮影>

  <4月1日 安和桟橋ゲート前にて>

2020年4月9日リンクURL

不要不急の新基地建設は即刻中止せよ! ~ 今日(4月8日)の辺野古

 コロナ非常事態宣言が出されるという重苦しいスタートとなった朝、それでも辺野古の工事が止まらない限り県民は抗議を休むわけにはいかない。

 全員がマスクをし、座る間隔をいつもの3倍に広げて工事用ゲートに坐りこむ。

 帝国警備の皆さんが、やっとマスクをつけるようになった。とは言っても透明なプラスチック様のフェイスガード。これでウィルスの防御、拡散防止ができるのだろうか? ここまで頑固に通常のマスクをさせない理由がわからない。

 機動隊にも濃厚接触を避けるよう要請。一旦いつものように私たちの面前に壁となって立ちはだかった機動隊だったが、「総理の三密自粛の呼びかけに背くのか!(笑)」と皮肉られ、苦笑いしながらの隊長の指示で、半分を横に退かせ、残り半分が間隔をあけて立った。

 排除の際にも「濃厚接触するな!」と抗議、機動隊もできるだけ顔を近づけないよう配慮の様子。全員排除するのにいつもの倍近い時間がかかった。

 今日の美味しい差し入れは、沖縄風揚げ菓子。食べ物に手を触れないよう、お箸で一人ひとりに配られた。

 この日はキャンプ・シュワブ(辺野古基地)内で訓練があるらしく、一機のオスプレイが騒音をまき散らしながら、私たちの頭上を低空飛行で何度も何度も旋回していた。また、戦車や兵士を満載した迷彩色の軍用車両の出入りも激しかった。

 

 

 平和市民連絡会の北上田毅さんが、6日の新聞報道で明らかになった辺野古工事の打ち切りについて解説。

 「国は辺野古の工事に関して、大手ゼネコンに対して6年前前払いで300億円超を支払いながら、軟弱地盤の問題などで着工できないまま、この3月で工事を断念、6つの契約を打ち切った。300億円のうち224億円が、何の工事もしないまま業者に支払われたことになる。国のいい加減な契約が大きな税金の無駄遣いになった。このような公共工事の在り方は本来ありえない。設計変更をしたうえでの契約のやり直しで、さらに莫大な税金が使われる」と強く批判した。

 コロナ騒動で高齢の方々には自粛をしていただき(島袋文子さんも3月半ばからお休み中)、県外からの参加者も激減する中、ゲート前の座り込みの参加者は変わらない。「こんなときだからこそ、私が行かなければ…」という県民性がここでも発揮されている。

7日、オール沖縄会議が「不要不急の辺野古新基地建設は直ちに中止せよ!県民をコロナ感染の危険にさらすな」との声明を発表した。

 

2020年4月9日リンクURL