あれから4年 私たちはあの日を そしてあなたを忘れない  ~ 元米兵女性殺害事件

 沖縄の女性たちは、4年前の4月28日を決して忘れない……20才の女性が自宅近くでウォーキング中、元米兵で軍属に拉致・強姦されて山中に遺棄された事件。半ば白骨化した遺体は20日以上経って、キャンプ・ハンセンの演習場につながる山中で発見された。

  遺体遺棄現場(2017年撮影)

 彼女が殺害されたその日・4月28日は、奇しくもサンフランシスコ講和条約が発効し、沖縄が切り捨てられた「屈辱の日」であり、4年前のその日も、米軍基地のために日々辺野古でおしすすめられる命の海の埋め立ても、いまに続く日米政府による屈辱の日々の象徴である。

 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが、今日(29日)開催予定だった集会がコロナ騒動で中止になったため、メッセージを発表したので、ご紹介する。

 

2020年4月29日リンクURL

辺野古 抗議座り込み 5月7日以降も中止継続

 オール沖縄会議はコロナ感染防止のため中止している辺野古新基地建設への抗議活動を、5/7以降も中止を継続すると発表した。

 発表によると、「4/28日現在、県の緊急事態宣言、および北部地区市町村からの入域自粛要請ついて、5/7以降の解除が見通せないことから5月中の抗議活動の中止継続を判断しました。この間に緊急事態宣言や入域自粛要請が解除された場合には、対応について事務局からすみやかに関係各位へ連絡します。6/1以降については、5/28日に決定、連絡する」としている。

 今回の判断は、4月20日に玉城デニー知事が「沖縄緊急事態宣言」を発表したこと、4月23日に北部市町村会や北部地区医師会から、「医療体制が十分とは言えない北部地域で、一旦クラスターが発生すると医療崩壊につながりかねない」として、他地域からの北部地域への入域自粛の呼びかけが行われていることなどを考慮したとしている。

 気になるのは、作業員に感染者が出たことで一時ストップしている辺野古の埋め立て工事が、5月7日の連休明けに再開されるのかどうかということである。「辺野古新基地は違法工事、直ちに止めろ」と県民は抗議を続けているが、少なくとも緊急事態宣言が謳う不要不急、国民の命第一のスローガンに沿って、コロナ禍収束まで工事は中止すべきである。

<毎年4月初旬に見ごろ迎える大宜味村喜如嘉のオクラレルカの花、今年は入域者を減らすため、早々と刈り取られたという>

  なお、今日からスタートしたゴールデンウィーク中、県外から沖縄行きの航空機の予約が6万5千件余もあり、玉城デニー知事が来県自粛を呼び掛けていたが、昨日の段階で1万2千件に減少したということである。

<恩納村のリゾートホテル群、宿泊客の減少で中小のホテルでは休業も相次いでいるという。飽くなき人間の経済活動で痛めつけられ、悲鳴をあげているであろう自然環境、海も空も山も、コロナによる活動停止で、ひととき息をつているようにも見える>

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