国、14日から土砂投入と発表 ~ 琉球セメント桟橋で土砂搬出に向けた作業始まる 

名護市市安和にある琉球セメント所有の桟橋を使用した埋め立て土砂の運搬船への積み込みを始めたとのニュースに驚き、思わず座り直した。まさかと思ったが、そこまでするのか!もう狂気としか言いようがない。

 先日見た安和の桟橋横に積み上げられた土砂の山が目に浮かぶ。トラックに積み直し、ベルトコンベアーに乗せれば、すいすいと運搬船に積み込まれる仕組みだ。

.今朝は、早朝6時から港の入り口に抗議の市民が駆け付け、港に入ろうとするダンプを止めていたが、8時過ぎには機動隊が出動、人々を強制排除し、運搬船への積み込みが始まったと、新報、タイムス両新聞の電子版は速報を出した。

国は、辺野古への工事資材を積み出していた本部塩川港が、台風被害で桟橋が破損し使えないため、14日にも名護市安和にある民間の港(琉球セメント所有)から土砂を積み出し、辺野古の海に投下することを明らかにしていたが、運び出すための作業がはじまったということである。

県民投票で、改めて「辺野古NO」の民意が示されることを恐れる国は、何としても2月24日の県民投票までに、土砂を投入し、県民にあきらめさせようとの腹は見え透いている。

いくつもの違法を重ねる民間港からの埋め立て土砂の積出。法を法とも思わない国の見境のない暴挙、どこまで沖縄県民を愚弄するのか!

2018年12月3日リンクURL

自然の力を侮るなかれ ~ 本部塩川港の台風被害

昨日紹介した平和市民連絡会のバスは、安和の琉球セメントの港から、さらに本部・塩川港まで足を延ばした。安和から数分北に走ったところに塩川港はあった。

桟橋の台風被害で辺野古への土砂の搬出ができず、そのおかげで辺野古の工事がしばらく止まっている。危険を避け、これ以上の破損を防ぐため、運営、管理責任を持つ本部町が使用を認めないからである。

桟橋はいたるところでセメントがめくれ、穴が開いていた。

破損は想像以上で、直径2センチもあるような鉄筋が何本も入っているのに、何か所も破断し、いたるところでひび割れも起こっていた。

自然の力のすごさを、まざまざと見せつけられる光景だ。

しかし、桟橋に寄せる波は優しく、命をはぐくむ豊な青い海。桟橋の上から群れて泳ぐ小魚の一群とハリセンボンの姿が見えた。辺野古の海も同じ。命の海を殺させてはならない。

2018年12月3日リンクURL

民間桟橋から辺野古土砂を運ぶことは違法 ~ 琉球セメント(宇部興産)所有の桟橋

2月の県民投票に向けて、何としても辺野古の海に土砂投入し、県民のあきらめを誘いたい国は、12月中旬にも護岸で囲んだ辺野古崎側の埋め立てを開始することを明らかにした。台風被害により本部塩川港が来年3月末まで使えないことから、民間の桟橋(琉球セメント所有)を使う準備を進めているようだ。

昨日の県民集会の帰途、平和市民連絡会のバスは、急遽塩川港と琉球セメントの安和の港を見に行くことになった。

バスは、名護から本部半島に抜ける海岸沿いを北に向かった。名護市街を抜けると、岩が削り取られ荒涼とした痛々しい山々の姿が延々と続く。

戦後数十年もセメントの材料や、県内各地の埋め立て土砂として、削り取られてきた結果である。この先さらに、辺野古の埋め立て土砂として、これまで使い物にならなかった産業廃棄物が宝の山となる(お金にに化ける)。

名護市街地から10分程度で、安和の港に到着。

真向かいに琉球セメント安和工場がある。山から削り取られた土砂は、道路を横断するだけですぐ港に入る。さらに桟橋から船へは、ベルトコンベアで直通という、これ以上ないシチュエーションである。

<琉球セメント安和工場↑ 真向かいに港(桟橋)の入り口↓>

<桟橋の前にはすでに岩ずりの土砂が山積みにされていた>

市民の抗議を見越して、セメントの塀や、白いテント幕で視界が遮られ、柵との間には有刺鉄線が張り巡らされていた。

有刺鉄線の棘は両刃のカミソリ状になっている

 

真新しい「私有地につき、立ち入り禁止」の看板がいくつも建てられていた。ここからの土砂搬出は間近に迫っていると実感、緊張感が走った。

辺野古への土砂搬出に琉球セメントの桟橋を使うことは、一つにこの港の使用許可に違反。二つに、辺野古の埋め立て許可条件に違反。三つに、変更には知事の許可がいるが、申請していないなど、いくつもの違法を重ねる所業である。許されないことだ。

 

2018年12月2日リンクURL