ニューヨークから千匹の折り紙ジュゴン~今日(3月18日)の辺野古

これまで早朝6時に始まったゲート前座り込み抗議行動は
国の「和解受け入れ」による工事中止が確認されたので、
今日18日からは朝9時開始~夕方4時までに時間が変更された。

国は相変わらず「辺野古移設が唯一の解決策」と言い、あくまで話し合いのための工事「中止」であって、埋め立て「断念」ではないので、ゲート前の抗議行動は これからも続けられる。

むしろ、「和解」の裏にどんな悪だくみが隠されているのかわからないので、ゲート前行動は、さらに拡大、強化することが確認された。

「和解」による工事中止で、抗議行動への参加者が少なくなるのではないかと懸念されたが、今日もいつもと変わらずたくさんの市民がゲート前に集まり、特に、13日に起こった米兵による性暴力事件に対する怒りと抗議の声が、基地に出入りする米軍車両に向けられた。

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この日、ゲート前のテントで、注目を集めたのはジュゴンの折り紙でつづられた千羽づるならぬ「千匹ジュゴン」

千羽鶴ならぬ折り紙「千匹ジュゴン」

折り紙「千匹ジュゴン」

ジュゴンの折り紙は辺野古テント村のマスコットです。

ジュゴンの折り紙は辺野古テント村のマスコットです。

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ある日本人の新聞記者が、ニューヨークで取材中に 「辺野古ゲート前に座り込む島袋文子さんに渡してください」と、託されたものだそうで、遠くニューヨークから沖縄に心を寄せる人々の熱い思いがジュゴンの折り紙となって、しっかりとゲート前に届けられた。

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3月21日(月)には、キャンプ・シュワブ所属の海軍兵が起こした性暴力事件に抗議して、辺野古ゲート前で1000人規模の抗議県民集会が開かれる。

 

<米海軍兵士の女性への性暴力に抗議する緊急集会>
 ・とき:2016年3月21日(月・振替休日)午後2時~同3時
   ・ところ:キャンプ・シュワブ・ゲート前(名護市辺野古在)
                 ・主催:基地の県内移設に反対する県民会議

 

 

 

2016年3月19日リンクURL

女性を暴行 米兵逮捕(キャンプ・シュワブ所属)

またも起こってしまった米兵による女性への性暴力事件。
しかも、2年近く毎日県民がゲート前で抗議行動を行っているキャンプ・シュワブ所属の海軍兵士だった。

県民の米軍基地に対する抗議を、毎日目にしながらゲートを出入りしているはずなのに
沖縄における自らの立場が全く解っていない!

沖縄タイムス(3月15日)

沖縄タイムス(3月15日)

 

今日午後、沖縄の女性たち(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)が、記者会見を行い抗議声明を発表した。

女性たちが抗議の記者会見

女性たちが抗議の記者会見

<抗議声明全文>声明文 スキャン

2016年3月15日リンクURL

3・11の辺野古~被災地に思いを馳せながら

ゲート前でも午前中と午後の地震発生時刻に黙祷をささげた

ゲート前でも午前中と午後(地震発生時刻)に黙祷をささげた

 

国が代執行裁判の和解案受け入れを表明してから一週間がたった辺野古。

この間、一応工事用車両の出入りは無く、従って機動隊による市民のごぼう抜きもないが
座り込みを妨害するために工事用ゲートに張り付いている警察車両や、200人体制の県警、警視庁機動隊の待機も何も変わっていないので、抗議行動もこれまで通り午前6時にはじまり夕方4時まで行われている。

「和解」で参加者が少なくなっているのではと懸念していたが、いつもの金曜日と同じように、寒さと冷たい雨の中にもかかわらず、早朝には50人、10時ころには80人ほどが、さらに午前中、午後と入れ替わりながら、常に150人前後の人たちが座り込んだ。

「和解」に対する県民の理解は、「安倍政権の策謀であり、次の裁判で翁長知事を決定的につぶすための画策以外のなにものでもない」ということが、ゲート前でも確認された。安堵というよりもむしろ危機感が高まっている。

第二ゲート(弾薬庫入り口)前でも抗議

第二ゲート(弾薬庫入り口)前でも抗議

米軍車両へのアピール

米軍車両へのアピール

高校生も参加

高校生も参加

今月下旬、東京で開かれる「高校生平和集会」に参加予定の高校生3人がゲート前で一日座り込んだ。「先輩の皆さんががんばっていることに感動している。でも僕達もがんばっています。友達とかクラスメートと 平和とは?戦争って?と議論し、考え、行動もしています。今日の経験を、平和集会に集まる全国の高校生に伝えたい」と力強く発言した。

被災地に向けて黙祷!

被災地に向けて黙祷!

岩手県からゲート前行動に参加した方が、被災地の様子を報告。「復興は進んでいない」と、オリンピックに浮かれる安倍政治の欺瞞を批判した。

「まだ十数万人が避難生活を続けている」と被災地からの報告

「まだ十数万人が避難生活を続けている」と被災地からの報告

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「和解」の裏に何があるのかを見極め、何があろうとも県民は声を上げ続け、新基地建設を許さない。そのためにはゲート前での抗議行動をさらに拡大、強化、充実していく必要がある」そんな決意を新たにした3・11、614日目の辺野古ゲート前でした。

2016年3月13日リンクURL