国が代執行裁判の和解案受け入れを表明してから一週間がたった辺野古。
この間、一応工事用車両の出入りは無く、従って機動隊による市民のごぼう抜きもないが
座り込みを妨害するために工事用ゲートに張り付いている警察車両や、200人体制の県警、警視庁機動隊の待機も何も変わっていないので、抗議行動もこれまで通り午前6時にはじまり夕方4時まで行われている。
「和解」で参加者が少なくなっているのではと懸念していたが、いつもの金曜日と同じように、寒さと冷たい雨の中にもかかわらず、早朝には50人、10時ころには80人ほどが、さらに午前中、午後と入れ替わりながら、常に150人前後の人たちが座り込んだ。
「和解」に対する県民の理解は、「安倍政権の策謀であり、次の裁判で翁長知事を決定的につぶすための画策以外のなにものでもない」ということが、ゲート前でも確認された。安堵というよりもむしろ危機感が高まっている。
今月下旬、東京で開かれる「高校生平和集会」に参加予定の高校生3人がゲート前で一日座り込んだ。「先輩の皆さんががんばっていることに感動している。でも僕達もがんばっています。友達とかクラスメートと 平和とは?戦争って?と議論し、考え、行動もしています。今日の経験を、平和集会に集まる全国の高校生に伝えたい」と力強く発言した。
岩手県からゲート前行動に参加した方が、被災地の様子を報告。「復興は進んでいない」と、オリンピックに浮かれる安倍政治の欺瞞を批判した。
「和解」の裏に何があるのかを見極め、何があろうとも県民は声を上げ続け、新基地建設を許さない。そのためにはゲート前での抗議行動をさらに拡大、強化、充実していく必要がある」そんな決意を新たにした3・11、614日目の辺野古ゲート前でした。