キャロライン・ケネディ様 ~私と一緒に辺野古の海で泳いでみませんか!

かつて沖縄に住み、海洋学者として沖縄のサンゴを研究してきたキャサリン・ミュージックさんが、ケネディ駐日米大使に「辺野古の海のサンゴを守るために手を貸してください」と手紙で訴えました。

彼女が沖縄に住んでいたころ、仕事で出会い、親しくさせてもらった一人として、とてもうれしい報道です。               新聞記事では一部しか紹介されていない手紙の翻訳を、私も会員である沖縄生物多様性ネットワークのMLから、全文紹介します。

キャサリン

    <辺野古・大浦湾のサンゴ群>

キャロライン・ケネディ様

私がこの長い手紙を書いたのは、沖縄本島北東部の大浦湾(辺野古)にある素晴らしいサンゴ礁生態系を日米の軍備増強計画がもたらす破壊から守るよう、あなたのご助力を嘆願するためです。

私は過去11年間(1981年~1988年と2007年~2011年)沖縄に住み、海洋生物学者として働いてきました。そして北は奄美大島や喜界島から、南は与那国島まで、琉球列島全域の海に潜ってきました。この経験から私は、大浦湾の美しいサンゴ礁に匹敵するサンゴ礁生態系は他に残っていないことを保証します。何ということでしょうか!
(あきさみよー!)このサンゴ礁が今も生き残っていることは、本当に奇跡といってよいでしょう。ここではサンゴの病気や白化が見られないのです!ここのサンゴ礁は、太平洋からカリブ海まで世界中のサンゴ礁を襲い破壊し続けている様々な問題を回避しているのです。(世界中のサンゴ礁が死滅しつつあり、現存するサンゴ礁が非常に貴重なものであることを、あなたも痛感されているでしょう。)

大浦湾は独自の素晴らしい生態系を有しています。ここにはマングローブ、川、蟹たちの住む砂浜、パッチ状に広がる浅瀬のサンゴ礁(私の専門とする青サンゴや赤いいそばなが繁茂しています)があります。また、絶滅の危惧されるジュゴンは言うまでもなく、日本に生息するクマノミ全種が生息しており、浅瀬に無数の海草が群をなしています。中でも最も素晴らしいのが、「珊瑚博物館」と呼ばれるより深いところにあるサンゴ礁で、数えきれないほどの華麗なサンゴが集合しています。私は昨年この海に潜り、驚嘆しました。7回のダイブで見た限り、ここのサンゴの全てが生きていました。私はまるで自分が子供の頃―全てがまだ生き生きとして申し分なかった60年前―に戻ったような気がしました。

私は、海洋生物を愛する立場からこの手紙を書いています。沖縄本島に残る最後の素晴らしいサンゴ礁を守るために、私と沖縄の人々に手を貸してくださいませんか?

大浦湾に残る素晴らしいサンゴ礁をご自分の目でご覧になるために、一度(お望みなら何回か)私と一緒にこの海に潜ってみませんか。あなたは、最近の初の沖縄訪問の際に、ヘリコプターで上空から大浦湾を視察されたのかもしれません。でも二度目は、私と一緒にこの海で泳いでみませんか?時期は今年の6月か9月がよいでしょう。(どちらかはご自由にお選びください。ただ、梅雨の季節や台風、観光客の多い時期は避けなければなりませんから、6月の方がよいと思います。)比較的安全な30フィート(約9メートル)の深さまで一度か二度潜れば、あなたはこの海のサンゴの美しさと重要性を確信されるでしょう。その素晴らしさを目にした後では、決してそれが消滅することを許容できないはずです。もちろん、この訪問を非公式にすることをお望みでしたら、訪問中メディアを遠ざけておくことができます。その代わり、沖縄の人々がこのサンゴ礁生態系を守るための手助けをしていただくことだけが、私の望みです。普天間基地を辺野古に移設するという決定を覆すことは、危急の課題なのです。

2015年には破壊(移設工事)が始まることになっており、残された時間は限られています。これほどに美しく、本来の姿を保ったサンゴ礁が破壊されることは、決して起きてはならないことです。

2011年、福島でのメルトダウンの直後に、私は沖縄からカウアイ島に移ってきました。当時も今も、日本の状況は非常に深刻だと強く感じています。そうでなければ私は今も沖縄にいたでしょう。私は沖縄を愛しています。先述したように以前長く住んでいましたし、一度離れた後も、死ぬまで住むつもりで戻ってきたのです。私は沖縄の人々の礼儀正しさや共同体意識が好きです。でもアメリカ人として、口をつぐんでいることができませんでした。

私は選択を迫られていました。そして2011年の4月、差し迫った辺野古への移設計画に対して沈黙しないことを決意しました。去年の夏(2013年7月)には、沖縄環境ネットワークの要請を受けて、ここカウアイ島から沖縄を再訪しました”
。大浦湾に潜り、保護のために力を貸すように頼まれたのです。沖縄訪問の際、私は移設計画に勇気を持って反対する名護市の市長にお会いしました。また、名護市の図書館と那覇市の県立博物館で講演を行い、何度かテレビや新聞に取り上げられました。すべては大浦湾のサンゴ礁生態系の素晴らしさを伝えるためでした。

キャロライン様、もし私が信頼できる人間であることを保証する推薦状が必要でしたら、ぜひ天皇陛下にお尋ねください。沖縄に住んでいた時、私は光栄にも何度か皇居を訪れ、天皇陛下と皇后陛下にお目にかかりました。天皇陛下は海洋生物を研究されています。陛下のご専門のハゼ類がよく私の専門の八放サンゴの枝に住み着くので、私は陛下のご研究のためにハゼを捕獲して差し上げました。また、当時私は「日本産魚類大図鑑(Fishes
of the Japanese Archipelago)」という本の英文編集を行っていたので、お会いしたときは非常に専門的なお話をしました。

今回、私が書いた2冊の児童書(そのうちの一冊「エリセラさんご」の後ろから2ページ目に、陛下のご専門のハゼが載っているのをご覧ください!)と履歴書を同封しました。私が海洋生物を愛する気持ちからこの手紙を書いていることを保証します。アメリカと日本の政府による攻撃から、現存する最後の素晴らしいサンゴ礁生態系を守ろうとする沖縄の人々を助けてください。私の証明書は完全で、動機は純粋です。私は強い意志と熱意を持っており、決してあきらめません。そして十分な知識を持っています。

最後に、あなたにハワイ王朝最後の女王リリウオカラニの言葉をお送りします。彼女は優れた音楽家、政治家、作家であり、博愛主義者でしたが、その思いはアメリカ政府によって完全に打ち砕かれました。女王は、アメリカによる侵略からハワイの人々を守ることができなかったのです。

彼女は1887年に粛々とした調子で書いています。「失敗を恐れて行動しなくなることが決してないように。柔軟性が低く、偏狭で、偏見を持っている人はこの世の王国を失うでしょう。逆に柔軟性がありすぎ、あまりに多くの悪いことを許容し、自分では全く判断しない人も同様です。(その中間の道を歩むのは)、剃刀の刃の上、そしてピリ(アカヒゲガヤ)の葉の細い縁に立つようなものです。」

親愛なるキャロライン様、あなたや私同様、リリウオカラニ女王は強い女性でした。ですから私はここであなたと彼女の言葉を共有し、この試みを前進させるための力を得たいと思います。あなたがリリウオカラニ女王と同じくらい勇敢で強い人であると分かることを望んでいます。

どうか私たちを助けてください。あなたにはそれができるはずです。力を合わせれば、私たちはきっと打ち勝つことができるでしょう。
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2014年5月8日リンクURL

日本国憲法9条 ノーベル賞候補に!

12日 琉球新報

12日 琉球新報

このニュースを読んだ広島在住の知り合いから、こんなメールが届きました。
「今日の新聞に、「憲法9条 ノーベル平和賞候補に」という見出しの記事が載っていました。『こんな方法があったか』と驚きました。

「憲法9条」がノーベル平和賞候補になったということは、政府に少なからず衝撃を与えているのではないでしょうか。
市民運動が考えついた久々の快挙だと思います」

確かにうれしいニュースではあります。                                                             9条を「邪魔だ!なくしたい!」と思っているこの国の政治の中枢にいる者たちは、                                きっと苦虫をかみつぶしていることでしょう。

しかし、果たしてどれだけの日本人がこのニュースに関心を示したでしょうか?

2008年に東京で世界9条会議が開かれたとき、私も参加しました。
世界各国からの参加者200人以上、国内数万人が参加したイベントでしたが、                                    日本のメディアはほとんど報道しませんでした。
そのころから「9条を世界文化遺産に」とか「ノーベル賞を」という運動は行われています。

その会議で、外国の参加者からは「憲法9条は日本人にはもったいない」と言われて、                                私はとてもショックでした。

「日本人はせっかく戦争放棄を謳った究極の平和憲法・9条があるのに、                                        その価値を知らない」というのがその理由です。とても恥ずかしいと思いました。
そして、「私たちの国にも9条がほしい」と、みんな口々に言ったのです。

さらに、ショックだったのは、最近知り合いになった東京の友人に                                                                     、「9条世界会議」の話をしたところ、「キュウジョウってなんですか?」と聞き返されたことです。                                                    普通に大学を出て、それなりのお仕事もされている方です。                                                                         これが一般的な日本人のレベルなのかもしれないと驚いたものです。

昨年10月にも関西で世界9条会議が開かれましたが、これも日本のメデァは完全に無視しています。

「9条、ノーベル賞候補に!!!!!!!」 このニュースを衝撃と受け止める感性と良心が、今の日本の為政者に残っていることを祈るばかりです。

2014年4月15日リンクURL

沖縄の新聞を「本土」へ贈る人々~「温度差」を埋めるために

沖縄の新聞を、自腹で本土に届ける人たちがいる。宛先は図書館や記者、市民団体。基地問題に代表される本土と沖縄の「温度差」を埋めるため、まずは沖縄の実情を知らせたいと願っている。  (沖縄タイムス4/7、阿部岳、新里健)

刷り上がったばかりの新聞が本土発送用に次々と包装されていく=1日未明、浦添市・沖縄タイムスUPセンター
<刷り上がったばかりの新聞が本土発送用に次々と包装されていく=1日未明、浦添市・沖縄タイムスUPセンター>

広島県の福山市中央図書館では今年2月から、沖縄タイムスが読めるようになった。地元に住む元新聞記者の鬼原(きはら)悟さん(60)が購読料を負担している。当初は自宅に送らせていたが、「もっと多くの人に読んでほしい」と宛先を変え、自らも図書館に通って読む。

1月までの1年余り、沖縄で暮らした。「ヤマトンチュがいかに差別の実態を知らないか、痛感した。私たちには知る責任があり、本来は各地の図書館が自費で購読すべきだ」と考えている。

関西沖縄文庫(大阪市)を主宰する県系2世の金城馨さん(60)は昨年12月から沖縄タイムスの基地報道をコピーし、元教員や平和団体メンバーら25人に手渡したり郵送したりしている。目的は「ヤマトンチュに『沖縄のことを知らない』という言い訳をさせないため」。

コピー代は月4万円かかるが、「沖縄に押し付けられている基地を、ヤマトに引き取らせる機運を高めるために必要な経費」と話す。

沖縄市出身で広島修道大学教授の野村浩也さん(50)=広島市=は琉球新報4部と沖縄タイムス3部を自己負担で購読契約し、全国紙やNHKなど本土の記者7人へ郵送させている。

「沖縄の基地負担を過重にしている原因の一つは本土メディア。日米安保の現場が沖縄にあることを伝えたい」と語る。「多くのウチナーンチュが同じ『贈紙』に取り組めば、立派な社会運動になり、沖縄の状況はきっと良くなる」と期待している。

2014年4月9日リンクURL