県民投票をどう生かすか、辺野古に基地は作れない ~ 平和市民連絡会緊急学習会

辺野古の軟弱地盤に、また新たな問題点が明らかになった。本体部分を埋め立てる前に作業ヤードをつくるとしていた場所も軟弱地盤であり、地盤改良しなければ作業ヤードをつくることができないことが判明したしたのだ。
工期はさらに伸び、経費はかさむ。辺野古に新基地建設はできないという要素が、また一つ増えた。
国は、完成するのかどうかもわからない基地建設を、ただやみくもに押し進めている。

この悪夢のような事態を終わらせるために、私たちは何ができるのか、平和市民連絡会が緊急学習会を開催する。

2019年3月19日リンクURL

県民大会に1万人 ~ 「土砂投入はやめろ!」「民意は示された」

「土砂投入を許さない! ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地断念を求める県民大会」(辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議の主催)が今日(16日)午後2時から、那覇市おもろまちの那覇新都心公園で開かれた。主催者発表で1万人が参加した。

公務出張中の玉城デニー知事のあいさつを代読した謝花喜一郎副知事は「これまでも何度も民意は示されてきたが、辺野古埋め立てに絞った投票で民意が示されたことは、極めて重要な意義がある。地方自治法に基ずく民意を無視することは、地方自治を否定すること。民主主義国家では許されない」と述べ、国に対し埋め立て工事を直ちに止めるよう強く求めた。

各地域、各界代表が登壇、沖縄の民意を無視し、強引に新基地建設を推し進める政府・安倍政権に対する怒りと批判が相次いだ。

特に若い世代の発言に共感が広がった。北部地域代表で登壇した川崎将吾さんは「おじぃ、おばぁ、お父さん、お母さんにお願いがあります。あなたが知っていること、経験したことを若者たちに語ってください。皆さんがなぜ辺野古で座り込んで知るのか、過去にどんなことがあったのか、なぜ沖縄に基地があるのか、なぜ新基地がつくられようとしているのか、若者たちが疑問を持てるように話してください」と呼びかけた。

他にも20代の若者3人が発言、無関心といわれてきた若者に、新しい動きが起こっていることを感じさせた。

大会は最後に「私たちは、翁長知事が命をかけて守り抜いた県民の『誇りと尊厳』を引き継ぎ、誇りある豊さを実現させるまでたたかう。沖縄県民の命とくらし、沖縄の地方自治と日本の民主主義と平和を守るため、この不条理に全力で抗い続ける」との大会決議を採択。

決議は、19日代表が上京し、総理大臣をはじめ、防衛大臣、駐日米国大使などに直接届けられる他、米国大統領にも送られる。

東京でも沖縄と同時刻に首相官邸前で「沖縄の県民大会に連帯する集会」がもたれ、2500名が参加したという。(東京の友人が写真を送ってきてくれた)

  <官邸前の集会であいさつをする元山仁士郎県民投票の会代表>

写真を送ってくれた友人からのメッセージです。「沖縄は1万人、首都官邸前2500人、ちょっと寂しく申し訳ない感じですが、25日まで連続行動が呼びかけられました」。

 

2019年3月16日リンクURL

 アイルランドからも来たぞ! ~ 今日(3月13日)の安和桟橋 

毎週水曜日は安和桟橋での集中行動日、今日(13日)も、早朝6時半平和市民連絡会が運航するバスで安和に向かう。街はまだ眠りの中だ。

7時半過ぎに安和に到着。桟橋には一隻の運搬船が横付けされ、トラックが運んできた土砂をベルトコンベアーで積み込む作業が始まっていた。

すぐにゲート前の抗議行動に加わった。

 抗議の人々は、青信号に従って舗道を歩くだけの牛歩戦術。辺野古のゲート前のようには機動隊も介入できない。桟橋入口は右折信号がない道路で、青信号で直進車両が途切れたときに、一台入るのがやっとの状況だ。

加えて、車を使っての抗議行動も展開。相乗効果で土砂を積んだトラックは、いつもの三分の一も入れない。

安和桟橋の前は美ら海水族館への通り道となっているため、レンタカーや観光バスがひっきりなしに通る。こちらが手を振ってアピールすると、バスの中から多くの人たちが拍手や手を振って応えてくれた。バスのガイドさんは、この状況をどう説明をしているのだろうかと、気になる。

抗議の人々の中に、赤白緑の三色旗のパフォーマンスで目立っていたのはアイリランドからやってきたカップル。

ネットで辺野古のことを知りやってきたという。自然をとても大切にするアイルランド人は、「こんな美しい海を埋め立てて、軍事基地を造るなんて、とても信じられない。友人たちに伝えたら、みんな署名にも積極的に協力してくれ、さらにそれぞれの友人たちにも広げてくれた」と。

毎週バナナの差し入れをもって激励に来てくださるのは、元衆議院銀の古堅実吉さん。この日も安和、辺野古、高江の3か所に自らバナナを届けて下さった。

土砂を積み終わった運搬船が、桟橋を離れるのを阻止するために海上行動で頑張っているカヌーチーム。この日は、船がまだ動き出さないので、ゲート前の抗議行動に加わった。天気が良く、温かい日とは言っても海の水はまだ冷たい。一番大変な部分を担っている人たちに頭が下がる。

途中、トラックの動きが途絶えたので何かと思ったら、ベルトコンベアーが故障して、船への積み込みがストップしたらしい。「神様が、私たちに味方した!」と、思わずカチャシーを踊りだす人々。

横断歩道をゆっくり渡るのも戦術の一つ。

この日、私は午後から別日程があったため、午前中で安和を後にした。いつもは一日に三隻の運搬船が辺野古向け出ていくが、この日は2時ごろやっと土砂を積み終わった一隻が出港しようとしたものの、カヌーチーム・辺野古ブルー(抗議船1隻、カヌー12隻)の頑張りで4時近くまで引き止められ、2隻目の接岸はなかったという。

 

2019年3月14日リンクURL