那覇市長選挙は残念な結果になったが、めげている場合ではない。
毎日日替わりでフルカラーのチラシが全世帯に配られるなど、相手陣営の凄まじい物量作戦には、バックの大きさを感じていた。私たちが闘っているのは知念選対ではない。強大な国家権力なのだと改めて思い知らされた。だが、私たちに立ち止まっている時間はない。また、新たな闘いが始まる。
激戦の那覇市長選、現職市長がオール沖縄から辺野古を推進する国政自公公認の相手候補に寝返ったことで危機感が高まり、オール沖縄側の女性たちが19日緊急女性集会を開いた。
今回の那覇市長選は、現職の城間市長が任期満了にともない引退するため行われる。城間市長は故・翁長知事の市長退任に伴う後継者として那覇市長に押し出し、オール沖縄の立場で市政運営をしてきた。しかし、その2期8年側近として城間市長を支えてきた人物が自公側から立候補したことで、城間市長が誰を支持応援するのか注目されていたが、告示直前になってオール沖縄ではなく、自公候補を応援すると明らかにし、あろうことか「辺野古の問題は那覇市には何の関係もない」と切り捨てた。
これまで城間市長の選挙を一生懸命取り組んできた多くの市民・県民、特に女性たちはワジワジー・怒っている。
「元副市長を那覇市のトップに!」との相手候補のスローガンに、「那覇市のトップは市長ではない。市民である」と。
辺野古新基地を容認する人物を、県都那覇市のトップにしてはならない!
新看板の下で気分も新たに今日のゲート前座り込み抗議行動がスタート。
9:00の一回目の座り込みを前に、続々と人が集まってきた。今週に入ってゲート前にやってくる人たちが増えているという。
コロナ禍が少し落ちついたから、ばかりではないようだ。「ワジワジーして、来ずにはいられなかった」と。しかも、そのワジワジーは二つ。一つは、例の「0にした方がよくない?」とか「沖縄の人はまともな日本語がしゃべれない」とかいうネット右翼のことばに、である。ネットが本当かどうかこの目で確かめたいとやってきた若者もいたという。若い人、はじめての人、県外からの人が目立った。
もう一つのワジワジーは、那覇市長選挙での城間市長のオール沖縄に対する裏切り行為だ。「辺野古NO]で結束したオール沖縄を母体にして2期那覇市長になったはずなのに、「辺野古の問題は、那覇市政には何の関係のない」と言い切り、辺野古を推進する自公政権候補の広告塔になっている。
坐りこむ人数が増えたことで、県警も全員を排除するのにいつも三倍以上の時間がかかっていた。警備員の前に松ぽっくりで描いたPEACEの文字。一個一個時間をかけてゆっくり拾う。拾い終わるまで県警も手が出せない。いこれもいいアイディアだ。
二回目12:00にはさらに人数が増えて60人近くに膨れ上がった。
東京、埼玉、神奈川から参加したグループから、カンパも贈られた。
テントの下も一日中多くの人であふれ、久々にマイクがフル回転。各地からの報告が続いた。
新たな展開に希望が見えた3027日目の辺野古から。