決意新たに~今日(2月7日)の辺野古

6:30 に那覇を出発すると、伊芸のサービスエリアで休憩をとる頃(7:15)、日の出を見ることができる。那覇では雨がチラついていたが、真っ赤なデッカイ太陽が昇ってきた。今日は暖かくなりそうだ。

 名護市長選の結果に衝撃を受けながら、だからこそ!と誰もが気持ちを奮い立たせてやってきた。

「ゴボウ抜き」した後は、鉄格子と機動隊の人垣で、人々を封じ込める。国連の人権委が人権侵害だと忠告をしても、政府は聞く耳を持たない。

抗議する人々を、断りもなく撮影するのは違法だと裁判所の判決が出ても無視。何台ものカメラで撮りまくる県警。

名護市長選の口惜しさを跳ね返すために、昨夜遅くまでかかって手づくりしたジュゴンのぬいぐるみを、目立つようにと帽子にしたという南城市の島ぐるみの面々。

「自らを奮い立たせるために歌いたい」と、シンガーソングライターの知念良吉さんのミニライブ。

 

 

 

 

 

今日は、手づくりの暖かい甘酒の差し入れがあり、優しい甘さで身体が温まりうれしかった。

稲嶺市長と共に市議の補欠選挙に立候補した安次富浩さんから選挙戦の報告があり、官邸の露骨な選挙介入や、公安や警察を使っての不当な弾圧など、国家権力の卑劣な選挙妨害が改めて浮き彫りにされた。

選挙で闘った相手は”トグチ候補”ではなく”国”だった!

 三回目のごぼう抜きに耐えた後、午後4時から行われる稲嶺市長の離任式に向かった。その様子は明日ご紹介する。

2018年2月7日リンクURL

それでも私たちはあきらめない!くじけない!

名護市長選は残念な結果となった。
しかし、それで名護市民の辺野古新基地反対の民意が覆ったわけではない。

なぜなら選挙直前の琉球新報社の世論調査で、名護市民は辺野古移設に53・0%が「反対」、13・0%が「どちらかといえば反対」を選択し、66%を占めた。(沖縄タイムスの世論調査でも三分の二が辺野古反対を明示している)

一方で「賛成」は10・5%、「どちらかといえば賛成」が17・8%と30%にも達していない。

渡具知候補の当選は、新基地建設の是非を争点化することを避け「辺野古」を完全に封印することで公明党を抱き込むことに成功したことによる。

それに、辺野古新基地建設は名護市だけの問題ではない。沖縄全体が地元であり、すべての沖縄県民が当事者である。その民意は少しも揺るがない。

<17年の”さんしんの日”に、ゲート前で市民と共に三弦を弾く稲嶺市長>

 稲嶺市長は、2期8年で選挙公約のすべてを実現させ、国からの交付金を打ち切られても財政健全化を達成、積み立て基金も2倍に増やした。

また、政治的な手腕だけでなく、誠実な人柄で知られる。市役所職員だった時代から30数年続けている子どもたちの登校時の交通安全を守る活動を、市長になってからも出張でもない限り、雨の日も風の日も欠かさず続け、選挙翌日の早朝も、いつもの横断歩道に立ち、笑顔で子どもたちを迎えたという。このような素晴らしい市長を名護市民は失ったことになる。

名護市長選の結果を受け、県外の友人たちから励ましのメールをたくさんいただきました。ありがとうございます。

皆さんにお応えする言葉も見つかりませんが、一つ言えることは、名護市長選は「沖縄の戦い」の一部でしかありません。(確かに重要ではありましたが)一番大切なのは現場での闘いです。選挙翌日の辺野古ゲート前はいつもにもまして座り込みの人たちが駆け付け、へこたれない県民の意思を表明しました。3月13日には知事が国を訴えた裁判の判決、14日は山城博治さんたちの判決と、次々と難局が県民を襲います。私たちにいつまでも落ち込んでいるヒマはないのです。

強大な国家権力に勝つには「あきらめなることなく、勝つまで闘い続けること」辺野古の闘いの合言葉です。

2018年2月6日リンクURL

激突・横一線の名護市長選~今日(2月3日)の辺野古

毎月第一土曜日は県民集中行動日。平日は仕事がある若い世代や学生などが参加しやすいようにと昨年12月から始まった。今回で5回目となるが、土曜日はルーティーンワークがあるため、私はこれまで一度も参加したことがなかった。

翌日に名護市長選の投開票日を控え、居ても立ってもいられない気持ちになり、仕事を夜にまわし、平和市民連絡会の6:30のバスで、辺野古へ向かった。

最高気温14度、沖縄にしては例年になく寒い日が続いている。その上小雨がチラつき手袋をしていても手がかじかむ。そんな中で8時に座り込みを始めたが、いつもの時間になっても、トラックも機動隊もやってこない。

やってきたのは、選挙遊説中の稲嶺市長と議会補欠選挙に立候補したヘリ基地反対協代表の安次富浩さんだった。

選挙の街頭演説中に、一人の中学生がやってきて、稲嶺市長に手紙を手渡していったという。「僕は名護市が大好きです。海も空も山も自然が豊かで美しいからです。美しい海や山が壊され、基地が作られるのは嫌です。稲嶺市長、また市長になって、僕たちの故郷を守ってください」

「愛する故郷が壊されるのではないかと、子どもたちにこんな心配をさせてはなりません。子どもらに豊かな未来を保証する、これは大人の責任です」と稲嶺市長。

今回の選挙は、辺野古の新基地を認めるのか認めないのか、というのが最大の争点。しかし相手候補は、選挙期間中一切辺野古のことに触れず、一貫して争点外しの作戦。相手が避けている争点を顕在化させるためにと、告示一週間前に市議補欠選に立候補を決意したヘリ基地反対協の代表安次富さん。「これまで8回行われた公開討論会に一度も出席せず、自らの口で市民に公約を語っていない。こんな無責任な人が市長になることは絶対に許されない」と厳しく追及した。

500人が集まった土曜県民集中行動日、ゲート前も選挙一色だった。

これまで、辺野古新基地に反対の立場で自由投票としてきた公明党と維新の会が、今回から相手候補に加わり、厳しい戦いとなっている今回の名護市長選。国政自民党+公明党(創価学会)+維新の会対オール沖縄、つまり国対県の代理戦争の様相である。

一地方の小さな街の市長選に、政府がなりふり構わず介入してくる狙いはただ一つ、辺野古の新基地建設に多大な市長権限を持って立ちふさがる稲嶺市長をつぶすこと、ただそれだけである。

<辺野古のゲート前にて>

平和の党を標榜する「公明党(創価学会」、今回の辺野古容認派への鞍替えには内部からも批判が出て、東京の本部にはFAXやメールが多数送られているという。

夕方は、名護市の大北交差点で行われた選挙戦打ち上げ集会に参加した。3000人が交差点を埋め尽くし、南城市の65票差勝利を教訓に、投票箱の蓋が閉まるまで、一票一票を大事に積み上げようと呼びかけた。

やんばるはいま、桜祭りの真っ最中。立春の夜「さくら咲く」の朗報を待ちたい。

<チラシ配りで歩いた名護市内三原にて、満開のさくら>

2018年2月4日リンクURL