この国の民主主義は死んだ! ~ 「 辺野古」設計変更、国が代執行提訴

 玉城デニー知事が首を縦に振らなかったので、知事の権限を奪い、国が代わりに「承認」する代執行。国は、自分が提出した許可願いに、自らOKのハンコを押す。つまり、国がやりたいことは、どんな反対があろうとも何でもできることになる。このどこに民主主義があろうか!

 <10月6日 琉球新報 ↑↓>

 

 「最高裁判決」「代執行訴訟」に異議あり!と、行政法の専門家有志101 名が声明を発表した。

    

<声明文>

 

2023年10月6日リンクURL

デニー知事、沖縄の平和への思いを貫け!県民がついている ~ 今日(10月4日)の辺野古

 最高裁判決を受け、国から辺野古設計変更申請の承認を勧告されている玉城デニー知事。その回答期限最終日となる今日、県民も緊張を強いられる一日となった。

 辺野古には、この日ゲート前の座り込みの人たちの表情をとられようと、県内外のメディアが数社一日中張り付いていた。


 ゲート前では「そもそも最高裁判決そのものが不合理極まりない。承認勧告など蹴とばせ!」「県民一丸となって知事を支えよう!」と、知事への激励の言葉が相次いだ。


 一回目の座り込みが終わって後テント下に戻り、参加者それぞれが、意見を述べ合った。

 体調不良でしばらく姿を見せなかった島袋文子さんも、ゲート前に来るために一生懸命リハビリを頑張ったと報告。「あの戦争の苦しみ、悲しみを再び来たらせないために、命がある限りゲート前へ通う!みんなでデニー知事を支えよう!」と力強く訴えた。

 元海兵隊員で、ベトナム帰還兵であるベテランズフォーピースのダグラス・スミスさんは、VFP琉球・沖縄支部が作った横断幕を披露、ゲート前に寄贈した。


 正午前、今日2日目の座り込み。沖縄南海上にある台風の影響で、一昨日から海上行動ができないたカヌーメンバーもゲート前の行動に参加、人数も増え、力強い抗議行動が展開された。

 軍事訓練でもあるのか、今日はやたらと兵士や弾薬を積んだ軍車両の出入りが激しい。

 

 午後3時前、今日3回目の座り込み。私たちがここで頑張ることが、デニー知事への最大の支援に他ならない。

 辺野古から帰りのバスの中で、デニー知事が記者会見を行い、「各方面からいろいろな意見が出されており、まだ検討中。現時点では承認することはできない」と、事実上の不承認を表明したとのニュースが伝わった。(拍手)

 一部メディアでは、国がデニー知事個人に900億円の損害賠償を検討しているとの報道もある。そんな脅しをはねのけての決断である。「個人に900億円の賠償請求? そんなことをしたら、非民主的、人権無視と、世界に恥をさらすのは”日本国”の方だ」「もし賠償を求められたら、国中、世界中から基金を集め、突き返してやろうではないか!」と、ゲート前は意気軒昂だ!

 玉城デニー知事の対応を受けて国は、明日(5日)にも強制代執行の手続きに入るとみられているる。国と沖縄県の闘いは、新たな段階に入る。

 

 

 

2023年10月4日リンクURL

私たちには平和のうちに生きる権利がある    ~9月20日の辺野古

 9月20日の水曜日は、東京からの友人たち(6人)と共に辺野古の座り込みに参加した。高良鉄美参議院議員の顔も見える。

 前日は地元の人の案内で、与勝半島の自衛隊勝連駐屯地と、沖縄市池原の自衛隊弾薬庫の建設予定地をめぐり、米軍と自衛隊の一体化を目の当たりにして、国が司法を曲げてまで辺野古に新しい基地をつくろうとしている意図を実感して来ただけに、座り込みにも気合が入る。

 高良参議院議員が国会報告を兼て挨拶。憲法の専門家として、最高裁判決の欺瞞性を解説した。「国と地方自治体は対等と法律は定めている。国の行為を知事が認めないから、国が代わりに認めるという代執行は、一方的に国のいうことを聞け!という恫喝。国に何と言われようと私たちには平和のうちに生きる権利がある」。

 東京在の大学からゼミの平和ツアーでやってきた学生たちは、ゲートの道路向か側から、国家権力に抗う市民らの抵抗を見守った。「ネットや映像などでは見て知っていたつもりだが、実際に来て見て、これが自分のいる国で起っていることなのかと…。(信じられない思い)」と感想を漏らした。 

 一回目の座り込みの後、学生らは元琉大教授の高良鉄美参議院議員から憲法から見る沖縄の抵抗の歴史と辺野古の闘いについて、大学の講義並みのレクチャーを受けた。

 12時前、この日2回目の座り込み。参加者は60名近くに増えていた。

  昼食後の休憩時間に、ジュゴンネットワークで活動する環境問題の専門家・吉川英樹さんが近況報告。「最高裁判決後の代執行という最悪のシナリオを前に、それぞれの立場でできることをと、いろいろな人たちが頑張っている。

 環境の側面からは、繋がりのある国際機関に働きかけているが、辺野古の埋立てが、環境への影響はないといっているのは、日本政府だけである。アメリカ議会や、軍事寄りのシンクタンクでさえ、「軟弱地盤を克服できるのか?完成しても基地として使えるのか?」と、疑問を呈している。アメリカにとって辺野古は必ずしも必要ではない。普天間を使い続ければいいだけのこと。造りたいのは日本政府なのだ」と。

 

3時前、三回目の座り込み。

 この日も暑い、熱い一日だった。

 那覇に戻った後、東京からの友人たちと、軍事政権と闘うミャンマー支援の人たちが営む店で、ミャンマー料理を味わいながら、今回の沖縄ツアーを振り返った。

 辺野古の闘いは、沖縄だけの闘いにと止まらない。新たな戦前に突入したこの国の未来を懸けた民衆の抵抗であると、改めて思う。

 

2023年9月22日リンクURL