違法ダンプが横行 ~  台風一過6月3日の辺野古 

 朝7時に辺野古行きのバスが出発する県庁前の県民広場は、台風一過の濃い朝霧に包まれた。 

 実に数年ぶりの台風直撃に緊張したが、過ぎてみれば室内にいる限りあまり雨も風もそれほど怖さは感じなかった。かつての台風銀座の呼び名も忘れるほど、最近は直撃されることもほとんどなく、「基地があって危険だから台風も沖縄を避けている」と笑い話のネタにされている。

 しかし、農作物や、自然界にはかなりの被害がでたようだ。沖縄市のゴヤ十字路のシンボルツリーとして愛されたガジュマルの木が根元から倒され、復元が危ぶまれているほか、各地で倒木が相次いでいる。

 我が家でもモリンガの直径15センチはある枝2本が風にもぎ取られた。すぐそばが川になっており風の通り道になっているようだ。

 

 

 

 

 

 

8時過ぎ、辺野古のテントに到着すると、早めについた人たちや他の曜日の担当者なども駆けつけ、散乱した落ち葉の清掃、椅子・テーブルの汚れ落とし、屋根のビニールシートの張り直しなど、台風の後始末に追われていた。那覇からのメンバーも加わって何とか座り込み開始時間に間に合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  一回目の座り込みを終えテントに戻ると甘~いフルーツポンチの差し入れが待っていた。台風一過の曇天も次第に晴れ、てぃーだ(太陽)カンカン戻ってきて少しバテ気味だった体にエネルギーを注入できた。

 正午前、2回目の座り込み。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この日も「特殊車両誘導車」を偽装した違法ダンプが何十台も横行した。

 道交法上積載量20トンを超す特殊車両は、前後に専用の誘導車をつけ、何かあった場合に備えて助手席に補助の運転手、点滅灯をつけなければならない。

 なのに誘導車は特殊車両と同じ物資を積んだダンプが兼ね、補助の運転者、点滅灯もつけていない。もし、20トンダンプが20台入ったとしたら、40台の誘導車と、20人の補助運転手が必要になる。それが節約できるということだ。こんなまやかしの公共工事がまかり通るのは沖縄だからか!違法性を県警に訴えても聞く耳を持たない。

 

 

 

 

 

 

 

  三回目の座り込みが終わるころには、空はすっかり晴れ上がり、夏空が戻っていた。

 

 台風避難で砂杭を打ち込む工事船は、大浦湾から姿を消している。

 昨年は6月初めに姿を消し、12月中旬まで辺野古に戻ってこれなかった。今回もすでに次の大型熱低が沖縄に向かっているとの予報。これからの台風シーズン、今年も12月まで戻れないかもしれない。 仕事をしてもしなくても、一日200万円が支払われるというサンドコンパクション工事船。食うや食わずの貧困にあえぐ国民が増えている状況も顧みず、米軍基地には湯水のごとく無駄に税金をつぎ込むこの国の姿がここにある。   

 

 

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