まやかしの返還式典に抗議~沖縄の負担軽減を演出

政府は、高江のオスプレイパッドが完成したとして22日、北部訓練場の一部返還の記念式典を、名護市の万国津梁館で開いた。最大の主役であるはずの翁長県知事が、高江のヘリパッドはオスプレイが運用されるとして、欠席する中での異例の返還式典となった。

会場となったブセナリゾート入り口の国道では、降りしきる雨の中、式典に抗議する人たちおよそ400人が集まり、まやかしの返還式典を糾弾した。

p1040982

p1040997

p1050009

p1040998

p1050012

p1040992

p1040976 高江住民が展示した、オスプレイパット建設によってやんばるの森が破壊される様子を写したパネルを、式典会場に向かう日米首脳や招待者の目に触れないよう、大勢の警察官が、前に立ちふさがる様子は、あまりにも異様な光景だった。

式典は午後四時からだったが、人々の抗議行動は午後1時過ぎから始まり、式典が終わるころには400人~500人に膨れ上がった。

一方、菅官房長官はじめ、稲田防衛大臣、ケネディ駐日大使、米軍・自衛隊の幹部。沖縄側からは前知事・仲井間氏、国頭村長、東村長、前名護市長などが出席したが、夜のTV各社のニュース映像には、用意された椅子席が後ろ三分の一以上がガラ空きになっている様子が、物寂しげに映っていた。

これで、返還式典のまやかし、オスプレイがいかに沖縄県民に歓迎されていないかが明らかとなり、内外のメディアを集め「沖縄の負担軽減」を大宣伝するはずだった政府の目論見は、大きく外れるものとなった。

それでも菅官房長官は式典後の記者会見で、「大いなる沖縄の負担軽減」という言葉を、5回も連呼したと、地元メディアは伝えている。

p1040996

この日は、さらに夕方6時30分から、名護市で、「オスプレイ墜落抗議緊急抗議集会」が、翁長知事も出席して開かれるため、4時半には返還式典抗議集会は閉じられた。

 

2016年12月23日リンクURL