皆さ~ん!日当いくら貰ってますか? ~ 10月23日の辺野古

 午後から雨の予報だったので、一応雨具は用意したが、那覇出発時は雲はやや多いものの爽やかな秋晴れ。北海道から来た方がバスに乗り合わせ、「昨日札幌は最高気温0度、那覇空港に着いたら30度だったので、心も身体もビックリ」と苦笑い。

 巷は衆議院選の真っ只中、高速道路に入る直前の交差点で、沖縄1区・オール沖縄統一候補の赤嶺政賢さんの選挙カーが街頭アピールの準備をしていたので、みんなで手を振りエールを送った。

 水曜日のゲート前行動のリーダーは平和市民連絡会及びオール沖縄会議共同代表の高里鈴代さん。この日の第一声、「皆さん!日当いくらもらってますか?」 講談社発行の週刊誌・モーニングに掲載されている人気漫画「社外取締役 島耕作(10月17日発売)」で、辺野古の新基地に抗議する人たちは日当を貰って、アルバイトでやっている」と、作中の人物に語らせたことに皮肉を込めた。

「日当貰っていたら、今頃大金持ちになってるよ!」「大きな家が一軒くらい建ってるさぁ」

 私も含め、わずかな年金のつつましい暮らしを切り詰めながら、身銭を切り、時間もエネルギーも消耗させて辺野古に通う高齢者にとって、正直な反応である。

 それに、基地関連の抗議活動は辺野古の座り込みだけではない。安和、塩川、高江、南部土砂、米軍基地と事件事故、PFOSなど環境問題、普天間・嘉手納の爆音、自衛隊基地の南西シフト、台湾有事 etc…これらに立ち向かう県民も行政も、日々翻弄・消耗させられている。数え上げるだけでも腹が立つ。当たり前の人間らしい日常を返してほしい。少なくとも10年分、人によっては30年分、復帰後50年分、戦後80年分を。

 全くのデマと認めて、講談社と作者・弘兼憲史( ひろかね・けんし)氏が謝罪をしたが、弘兼氏は、防衛省の広報アドバイザーを務めている(23日・琉球新報)ことが明らかになって、「悪意はなかった」と弁明した謝罪の言葉がスカスカに砕け散った。防衛省に忖度し意図的であることは明らか、謝罪まで見え透いた嘘をつかないでほしい。あまりにも沖縄県民を愚弄している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現在の工事用ゲートは、軟弱地盤を強引に埋め立てて造成した上に道路がつくられた。その埋め立て後も湧水の吹き出しが止まらず地盤が沈下、水たまりができるので、さらに工事をし直すことになったという。座り込みの背中で重機がうなりを上げていた。

 陸地でさえ、こんな状況だ。大浦湾の水面下90㍍の軟弱地盤がいかに難工事か、計り知れない。例え完成しても毎年補修工事に追われるだろう。私たちの税金で。

 目隠しの網で遮られ、直接は見えづらかったが、座り込んだ向かいのカーブミラーに中の様子が映り込み、中が丸見えだった。

メインゲート前の酔芙蓉の花が今年も咲いた。 

 

 

 

 

 

 

 

2024年10月24日リンクURL