戦争犠牲者への冒涜 ~ 戦跡地・南部の土砂を辺野古の埋立てに使うな!

 4日、辺野古と日程が重なったため参加できなかった「南部土砂採掘抗議集会」。緊急な呼びかけにもかかわらず、150人が参加して行われたという。

 「沖縄戦で亡くなった人たちの遺骨が混じっているかもしれない土砂を、戦争のための基地建設に使うな!」これは単に沖縄だけの問題ではない。沖縄戦では、沖縄県民だけでなく、全国各地からかり出されたたくさんの兵士が戦死し、遺骨が家族の元に戻っていない人も多い。南部を中心にまだ3千体の遺骨が眠っているとされる。

<1月5日 琉球新報 ↑>

 

 

2023年1月6日リンクURL

ご協力ありがとうございました! ~ 沖日労 年末年始の「炊き出し」活動報告

 毎週水曜日(&金曜日)に辺野古や安和へやってくるメンバーの中に、沖縄日雇労働組合の方たちがいます。彼らは、毎月二回与儀公園で炊き出しを行い、野宿者やコロナ禍で職を失い、住む家を追われ、その日の食事にも支障をきたしている人たちに弁当を配る活動をしていて、特に年末年始には大晦日から新年2日にかけて、年越しの炊き出しを、毎年行っています。

 「今年も多くの人達の協力で、困っている大勢の人達に、暖かい食事と衣類を届けることが出来ました。多くの人達にご協力いただきましたが、なかでも辺野古で知り合った方々の協力が大きかった」と、4日の辺野古ゲート前行動の中で報告がありました。

 コロナ禍前に比べて弁当配布の列に並ぶ人たちの数が年々増え、今年はおよそ2倍になり、特にこれまでほとんど見られなかった女性の姿が増えたとのことです。これが、いまこの国の貧困の実態です。貧困は個人の責任ではありません。優れて政治・社会構造の問題です。

「国家のやるべき最大の仕事は、国民を飢えさせないこと、そして国民を戦争で死なせないこと(故・菅原文太氏)」。日本は今、この真逆を突き進んでいます。台湾有事を煽り、米中ロの代理戦争などやっている場合ではないはずです。

 

 

 

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辺野古ハチウクシー(初興し) ~ 1月4日の辺野古

 4日は、多くの人にとっては「仕事はじめ」だったことであろう。私たち辺野古歩っちゃー(辺野古通い人)の2023年は辺野古から始まった。

 昨年末の座り込みの締めくくりを務めたのは水曜日担当の平和市民連絡会だったが、新年のトップランナーもまた平和市民連絡会が担うことになった。

 4日は11時から、糸満市の鉱山で遺骨交じりの土砂採掘に抗議する緊急集会があり、ゲート前は参加者が減るのではないかと思われたが、ハチウクシーとあって、いつもと変わらない人数(30~40人)が参加した。

 

 島袋文子さん、大城敬人さんも元気に参加。新しい年のスタートに当たって、参加者が一人ひとりマイクを握り、新年の抱負と闘い抜く決意を語った。

 

 11:00前の第四ゲート。県警は交通渋滞の予防と称して、まだダンプが来ていないにも関わらず、「道交法違反」として、座り込んでいる抗議の人たちを排除した。

 琉球セメントのコンクリートミキサー車や土砂を積んだダンプ3台に「初荷」の横幕。そこには「郷土の資源で郷土をつくる」と記されてあった。ふるさとの山や森を壊して作ったコンクリートや土砂で、さらに「郷土の海・山を破壊」しているのは誰だ! 

 ダンプが入って行った先の海や山では、今日も自然破壊が進んでいる。 

 正午前の座り込み、参加者はさらに増えて40人を超えた。

 

 3:00前の三回目の座り込み。糸満の集会からさらに辺野古へとやってきた人もいた。

 県外から春休みを利用してやってきたという小学校教師のカップル。子どもたちに沖縄のことを話したいが、新聞などの情報だけでは心もとないので、と。最初は道路向かいで見学していたが、2回目はみんなと一緒にゲート前に座り込んだ。胸に響く何かがあったのであろう。

 基地の中に飾られたオブジェ。「付近の海岸で拾ったゴミでつくった」と表示されている。

 この基地に駐留する軍隊よ!「あなたたちこそ沖縄にとって、いやこの地球にとって最大のゴミだ!」

 

 テント横の花壇に咲く庚申バラ(沖縄在来種のバラ)。どんなに端正で豪華なバラの花より、私は、野性味あふれるこのバラの趣が好き。

 

 

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