沖縄防衛局員が「差別発言 」 ~ 台風一過 6月7日の辺野古

 実に三週間ぶりの辺野古だった。5月23日から30日まで、「軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議に参加するためフィリピンに行っていたのと、その前後で準備のためと、台風で辺野古へ行けなかったためである。(国際会議については、改めてご報告したい)

 それにしても気の重い朝である。この日の朝刊の記事。辺野古へ土砂を運び出す本部塩川港で、沖縄防衛局の職員が、抗議行動をしている人々に「気違い」「常識も分からん」「あっち行け!」などと、何度も侮辱発言を繰り返したという。

 これまでも東村の高江で、県外から派遣されて来た機動隊員が、抗議で座り込む沖縄県民に「土人」発言をして問題になったことがあったが、こうした変わらぬ構造差別の存在が、沖縄に基地を押し付け続けてはばからない日本の精神文化の根底にあることが、改めて露わになった。

9:00前、一回目の座り込み。なんと言われようと、私たちは今日も淡々とゲート前に座り込む。明日の「わがふるさと沖縄」のために、なによりも「沖縄の明日を担う子どもたちのために」、自分が今できることを微力であろうとも実践するしかない。


 台風が過ぎ去って1週間も経つが、座り込みの合間を縫って、座り込みテントでは修復作業が続く。テントが大型なので、撤収にも時間がかかるが、再設営も大変な作業となる。みんなで力を合わせて作業が進んだ。

10:30。第4ゲートへ。沖では海保のボートが激しく動き回っていた。きっとカヌーチームや抗議船が頑張っているのだろうと思う。 

 

 

 

 

 

   

 正午前の座り込み。

水曜日名物のランチバイキングも健在だ。この日は甘酒を差し入れでいただいた。


 梅雨も後半になってきたが、いっこうに雨らしい雨が降らない沖縄。先週の台風でさえもほとんど降らなかった。3回目の座り込みの時間に、少しパラついたものの、スズメの涙?ほどにもならなかった。

 身一つで座り込む者としては、びしょ濡れにならないのは嬉しいが、そろそろ降ってくれないと、夏の水不足が心配になってくる。人間って、勝手なものだと苦笑しつつ…。

 

 

 

2023年6月8日リンクURL

沖縄を平和発信の場にしよう! ~ 若者・女性たちのエネルギーがいっぱい! 5・21北谷平和集会

 

 「争うより愛しなさい!」が発端だった。

 若い人たちは、否定的なことばには心が向かない。「反対!抗議!いやだ!」ではなく、「平和・話し合い・好き!」とことばを変えるだけで、若者も参加しやすい企画を、と呼びかけられた平和集会には、2100人余が参加、若者と女性のエネルギーがキラキラと輝く集いとなった。

  若者二人の司会で始まった集会は、与那国島、宮古島、奄美大島、馬毛島、沖縄市民の会、うるま自民の会、辺野古と、軍事化が進む南西諸島を繋ぐリレートークが行われ、それぞれの地域での活動を紹介。

 さらに、労働組合、戦争体験者、若者代表、県議会代表と多彩な発言。とくに若者代表の呼びかけに会場が湧いた。

 「同世代の皆さん!平和運動の中核をこれまでもずっと頑張ってきた島の先輩たちに、これからも任せっぱなしでいいのでしょうか! これからの社会は、私たちが子育てをしていく社会です。平和な社会で子育てするために、一緒に行動しましょう。

 島々の先輩方へ。若者が関心がないからと責めないでください。関心を持つ若者もたくさんいます。私たち若者のエネルギーを信じてください。先輩としてアドバイスし、見守ってください。次の県民大会は若者たちが中心になって開催していきます」。頼もしい発言に万雷の拍手が沸いた。

 集会終了後、参加者は会場からでて58号線を回り、元の会場へ戻ってくるコースでデモ行進を行い

流れ解散した。

 次回は7月に、全県組織を立ち上げ、数万人規模の県民大会を行う計画が進んでいる。

 

 

2023年5月22日リンクURL

「歌あり、踊りあり、語りありと沖縄の表現豊かな闘いに勇気をもらった」韓国からの参加者 ~ 今日5月17日の辺野古

 朝7時の県民広場。あたりに甘い香りが漂う。地面に散り敷くフクギの花。まだ人通りが少ないので、踏み荒らされたりしていない。なかなか風情のある光景に、気持ちも高揚する。

 隣に写っているのは、これから辺野古へ向かう私たちを乗せてくれる平和市民連絡会のチャーターバスだ。

  途中のやんばる路も、梅雨の花・いじゅの白い花が山を覆っていた。小満芒種に入っているのに、まだちっとも雨の降らない沖縄。梅雨入りが例年より大幅に遅れている。

 梅雨入りが遅れると、後半に大雨になって水害が出たり、夏場に水不足になったりと、困ったことが起こることがあるので、梅雨入りが待ち遠しい。

 花々に励まされて、「今日もがんばるぞ!」と気合を入れて、ゲート前に座り込む。



 ゴールデンウィークと先週の水曜日はお休みしたので、3週間ぶりの辺野古。これまで慣れ切って少し感覚がマヒしてしまった感があったが、久しぶりに目の当たりにすると、やっぱりこの光景は異様だ。


 11:00 の第四ゲートの座り込み。中に入る工事車両が多くなっている。凄まじい砂埃を巻き上げながら、山を切り崩す工事が続けられている。 

 二回目の正午、三回目の午後3時も、入れ替わり立ち代わり40余人から減ることはなかった。 

 5・15集会に参加するため、韓国済州島からやってきたという男女のカップル。「私たちはつながっている。防波堤のようにつながっている。その一部がどこかで決壊すると、全体に与える影響が大きい。沖縄の皆さんが、頑張っている姿に勇気をもらった。これからもつながって頑張りましょう」

 「沖縄の闘いは力強いだけでなく、歌あり、踊りあり、語りありと表現豊かな闘いに感動した。7月に、また仲間たちと一緒に来たい」と、帰りのバスの中で感想を語ってくれた。

 

 

2023年5月17日リンクURL