山形県に住む友人から本をいただいた。「蒼空の月」と題するその本は、彼女の出身地である宮城県の人々の「戦争体験」の証言集だった。
”蒼空の月”とは昼間の青い空に浮かぶ月。目を凝らさなければ、そこにあることに気が付かない。戦争に向かって突っ走るこの国の姿を、国民は見えているのだろうか?という憂いから、街中の情報誌が企画した連載が、敗戦80年の今年一冊の本になったもの。
敗戦のとき2歳だった友人も、祖父母、両親の戦時の生活体験、理不尽な国策に苦しめられる沖縄の姿を知った少女期以来、沖縄とかかわり続けてきた経験を語っている。
新基地建設に反対する辺野古へも、遠く山形から何度も足を運んだ。そのときに聞いた辺野古のオジー・オバーの言葉を記している。「闘った事実だけが子孫に残す最高の財産だ。子孫はそこから先を闘える」
まもなく30年目となる辺野古の闘いの現場も、高齢化で一人減り二人減りして「いつまで闘えるのだろうか」と不安になることもある。でも「そうだよ!私たちは闘えるところまで頑張ればいいんだ。次に連なる人たちは、そこから先を闘うことができる」と、辺野古へ通う元気をもらった。
歌人でもある彼女詠う。
「高度成長謳える日本人 基地沖縄に負う罪なきや」
山形は雪、友人宅は庭に30㌢も積もっているという。沖縄に住むお孫さんへ送るためた作った雪だるまの写真を、私にも送ってくれました。目はなすび、口は人参、ボタンはジャガイモですって! ばあば、じいじの愛情あふれる雪だるまは、絵になるなぁ。