民衆運動は しなやかに! したたかに!! ~  今日(6月15日)の辺野古

 コロナの影響で中断していた辺野古新基地の工事が再開されたことから、工事に反対する市民側も、今日から抗議行動を本格的に再開、那覇からの辺野古バスの運行を開始した。

 今週はいつもの水曜日には別の予定が入っていて辺野古へいけないので、今日辺野古へ行くことにした。月曜日は早朝7:00発のバスは無く、9:00発のバスに乗る。

 8:30、 集合場所の県庁前県民広場に着くと、出発を前に横断幕を提示して、県庁や那覇市役所に通勤する人たちが行き交う中、「辺野古反対」のアピール行動が行われていた。コロナ自粛で抗議行動が中断していたこの2か月の間、毎朝行われてきたスタンディングである。

 10:30 辺野古に到着すると、第一回目搬入の座り込みが終わって、休憩に入ったところだった。島袋文子さんの元気な姿も見えた。再開初日ということで、今回の県議選で選出された与党県議の方々がたくさん参加され、各自決意表明をなさったという。私たちが到着したときには、すでに皆さん引き上げた後だった。

 月曜日は、水曜日とはまた違う人たちがやってくる。中城や沖縄市、南城市、名護などの島ぐるみ会議の人たちが多く、テント前の様子も地域性が表れていて、いつもとは違う雰囲気が漂う。

 この若者たちは、琉大を卒業してハワイ大学で基地問題を学んでいたり、海洋生物学(サンゴなど)の研究者になって辺野古の海にも潜ったというイタリアからの留学生であったり、2年前までは全く基地問題には関心がなかったが、あることがきっかけで日本の中の沖縄差別を知り、辺野古に来るようになった若者であったりと、ユニークな4人組だった。

 共通していたのは「若者世代にも伝わるような方法で、辺野古のことを広めていきたい」と語った。

 12:00、2回目の座り込み。コロナ対策で必ずマスクをすること、隣の人とは1メートル以上間をあけること、機動隊の排除の際は運ばれないよう自ら席を立ち濃厚接触を避けること、などが呼びかけられた。

  午後3時、三回目の座り込みには 午前中安和、本部・塩川を回ってきたという山城博治さんも姿を見せた。「民衆運動はしなやかに!したたかに!」と、いつもの元気な博治節炸裂!! 

 排除された後は、少し遠巻きに抗議の声を上げるしかなく、行列して基地の中に入って行く工事車両を目の当たりにしながら悔しさも倍増する感じがした。コロナが完全に収束するまでは仕方がないと、あきらめるしかないのか!

この日安和桟橋や、本部塩川港からの土砂の搬出も再開した。

 

<6月月16日 琉球新報  ↑>

 

 梅雨の明けた沖縄は一気に真夏となり、炎天下ゲート前に座り込んでいると服と肌の間を汗が滝のように流れる。暑さで気が遠くなりそうで、これから先の長い夏が思いやられる今日の辺野古だった。

 

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