米兵による女性殺害 追悼・抗議集会に向けて 女性たちが記者会見

 「彼女」は 「わたし」だったかもしれない 去る4月13日に北谷町で起こった米海軍兵による女性殺害事件。こうした事件が起こるたびに沖縄の女性たちの胸によぎる思い。

  島の四分の一以上を米軍基地に占拠され、基地の周辺でひしめきあって暮らす住民をしり目に、米兵はいつでどこでも自由に闊歩できる理不尽。彼らは、戦場で人を殺すことを求められ、訓練される。そんな中で、県民は誰でも被害者になりうる、ということである。

 そんなことが、いつまでも許されていいはずがない。事件が起こった北谷町の人たちと県内の女性たちが結束して、追悼と抗議の集会を開く。

<今回中心になって、集会の準備を進めてきた北谷町の皆さん>

 記者会見で女性たちは「住民が協力し合ってパトロールなどを強化している中で、またもこのような事件が起こったことに衝撃を受けている」「もっと安心して暮らしたい。安心して子育てができる社会であってほしい」「事件事故が起こるたびに再発防止策が言われるが、全く有効性が認められない。日米両政府の責任で、有効な再発防止策を!」と訴えた。

※玉城デニー知事、野国昌春北谷町長も出席の予定

 

2019年5月31日リンクURL

観光バスからエール ~ 今日(5月29日)の安和行動

 時折、霧のような雨が降るやんばる路を安和に向かう。

 途中の高速道路沿いは、「いじゅの花」がややピークを過ぎた感はあるが、まだ山肌を緑の中に白い裾模様を描いていた。 

伊芸のサービスエリアでは、赤いプルメリアがあでやかに。

 

 

 

 

 

 花をめでていられるのはほんのつかの間、すぐに無粋な現実に引き戻される。8:00安和に到着。本部 島ぐるみの人たちを中心に、すでに抗議行動は始まっていた。

「雨にも負けず!安倍にも負けず!」が、雨の日の合言葉の定番。

 目の前の国道を、海洋博公園へ向かう観光バスがひっきりなしに通る。11時過ぎ、信号で止まった観光バスのなかから、バスガイドさんが両手の拳を胸のまえで握りしめ、全身に力を込めて、「がんばろう!頑張って!」のポーズを示した。バスに乗っていた高校生たちもほぼ全員が手を振って、ゲート前の人たちが掲げるメッセージボードに応えてくれた。

きっとこのガイドさんが、沖縄の人たちが辺野古の基地建設に抵抗して抗議行動をしていることを、適切に説明してくれているのだろう。

観光バスの中から修学旅行の生徒たちが手を振ってくれることは結構多いが、このバスガイドさんのように何度も何度も力強いガッツポーズをみてくれたのは初めてかもしれない。

 早朝から歩き通しで少々疲れが見え始めていたゲート前の人々、観光バスからエールをもらって、元気と笑顔が戻った。

 ここ安和の桟橋から運ばれる赤土が、投入されている辺野古の海。ドローン規制法の成立により、来月からもうこのような写真も撮れなくなる。まさに米軍基地の実態を覆い隠すための目隠法である。

 この日、海上では辺野古からカヌー12艇、ゴムボート1隻が参加して、赤土を積み終えた運搬船が離岸するのを遅らせる抗議行動を展開。先日から接岸していた一隻目が午前中に離岸したが、2隻目は離岸できるかどうかはわからないという状況で、この日の抗議行動は締めくくられた。

 

2019年5月30日リンクURL

ちょっといい話 2題 

 このところ、沖縄の高校生が主人公になったちょっといい話が、二件続いて全国的な話題になっています。

その①

 お金を貸してくれた恩人を探したい!とした高校生も素敵だけど、モノレールの中で困っている見ず知らずの高校生を信じて、6万円もかしてくれた大人も、それ以上にすてきですね。

 

その②

 那覇高校は沖縄きっての受験校、ガリ勉ばかりではなく、このような肝っ玉の太い若者が育っていることに安堵を覚えます。

 腹の立つ嫌な話題ばかりがメディアを賑わす「沖縄」ですが、本来はこのような温かい穏やかな人々が、助け合って暮らす「守礼の邦」なんです。早く本来の姿にたち帰り、穏やかに暮らしたいものです。

2019年5月27日リンクURL