オール沖縄からオールジャパンへ ~ 6月の辺野古県民大行動

今日は、毎月第一土曜日に行われる辺野古県民大行動の日。900人がキャンプ・シュワブゲート前に集った。

 県庁前発の辺野古バスで8:00那覇を出発し、9時過ぎ辺野古へ到着。まずは、工事用ゲートに座り込んだ。

 このところ土曜日は工事用ゲートからの資材搬入はなく、今日も警備員や機動隊の動きから搬入はないとの判断で、10時過ぎにはメインゲートのテント下へ移動して、11時からの「県民大行動」の集会に備えた。

 集会が始まる前に、去る25日、国会前をはじめ全国32都道府県35か所で行われた「辺野古NO全国総行動」に参加したみなさんが報告。

「国会前に5000人が結集した。沖縄の皆さんからすれば少ないと思われるかもしれないが、回を重ねるごとに参加者が増え、辺野古のたたかいが全国に広がっている。沖縄は県民投票ではっきり民意を示した。今度は全国がはっきり民意を示すとき」と決意を語った。

 

 11:00、集会は高良鉄美オール沖縄共同代表の主催者あいさつで始まった。

 来月行われる参議院選挙の予定候補者でもある高良氏は「私たちが望んできた国の姿を実現させるためのたたかいが、辺野古から全国へと広がっている。

 今度の参議院選挙はこの国の未来を左右する大切な選挙。もし安倍政権が目指す改憲が行われると、さらに世の中が変わる。とめどない軍事費の増大、辺野古の強行、年金・福祉の切り捨て、さらに産業そのものの軍事化が加速する。改めて沖縄の民意を、圧倒的に示していこう!」と訴えた。

 赤嶺政賢衆議院議員:来る参議院選挙で、野党5会派の共闘が全国の一人区32選挙区のうち30で実現した。この30選挙区で全員が当選すると自民党は三分の二を割り、改憲を阻止することができる。

 そして、これまでの野党共闘と大きく違うことは、政策協定に「辺野古反対」を明確に打ち出したこと。オール沖縄のたたかいがオールジャパンへと発展した。日本の運命がかかった大事な選挙、必ず勝ち抜こう!

 

 屋良朝博衆議院議員:環境委員会に所属して活動している。沖縄の基地周辺地域の水道水に、世界で有毒として禁止されている有機フッ素化合物が高濃度で検出された問題、3年前からわかっているのに国は何の対応もしてこなかった。改めて問題が提起され、外務省は「米軍から提起されて初めて、対応する仕組みになっている」と説明。情報を求めることも、調査の申し入れもしていない。地位協定では問題があれば、双方から申し入れることができると、明確に表記されている。単にやる気がないということだ。

 

糸数慶子参議院議員:種子法が廃止され、大切な農産物の固有種が守れなくなっている。特に沖縄は、沖縄独特の固有種がたくさんある。このような危機的状況が国民にはあまりにも知られていないとして、学習会への参加を呼び掛けたほか、明日(2日)行われる「米海軍兵士による女性殺害 追悼・抗議集会」への参加を呼び掛けた。

 

連日海上行動で身体を張った抗議行動を行っているカヌーチームの皆さんも、今日は海上での作業がなかったことから、集会に参加。日ごろの海保との厳しいたたかいをジョークをまじえて紹介、笑いを誘った。

 梅雨真っ最中の沖縄、今日も雨の予報ながら集会中は雨が落ちることはなかったが、まるで待っていたかのように、集会が終わったとたん土砂降りの雨が降り出した。

 横殴りの激しい雨に、傘も役に立たず、ぶぬれになりながらバスに乗り込み、13:00  帰路についた。

 

 

 

 

 

<ゲート前の街路樹の根元に咲き誇るゴールデンカップ>

2019年6月1日リンクURL

米兵による女性殺害 追悼・抗議集会に向けて 女性たちが記者会見

 「彼女」は 「わたし」だったかもしれない 去る4月13日に北谷町で起こった米海軍兵による女性殺害事件。こうした事件が起こるたびに沖縄の女性たちの胸によぎる思い。

  島の四分の一以上を米軍基地に占拠され、基地の周辺でひしめきあって暮らす住民をしり目に、米兵はいつでどこでも自由に闊歩できる理不尽。彼らは、戦場で人を殺すことを求められ、訓練される。そんな中で、県民は誰でも被害者になりうる、ということである。

 そんなことが、いつまでも許されていいはずがない。事件が起こった北谷町の人たちと県内の女性たちが結束して、追悼と抗議の集会を開く。

<今回中心になって、集会の準備を進めてきた北谷町の皆さん>

 記者会見で女性たちは「住民が協力し合ってパトロールなどを強化している中で、またもこのような事件が起こったことに衝撃を受けている」「もっと安心して暮らしたい。安心して子育てができる社会であってほしい」「事件事故が起こるたびに再発防止策が言われるが、全く有効性が認められない。日米両政府の責任で、有効な再発防止策を!」と訴えた。

※玉城デニー知事、野国昌春北谷町長も出席の予定

 

2019年5月31日リンクURL

観光バスからエール ~ 今日(5月29日)の安和行動

 時折、霧のような雨が降るやんばる路を安和に向かう。

 途中の高速道路沿いは、「いじゅの花」がややピークを過ぎた感はあるが、まだ山肌を緑の中に白い裾模様を描いていた。 

伊芸のサービスエリアでは、赤いプルメリアがあでやかに。

 

 

 

 

 

 花をめでていられるのはほんのつかの間、すぐに無粋な現実に引き戻される。8:00安和に到着。本部 島ぐるみの人たちを中心に、すでに抗議行動は始まっていた。

「雨にも負けず!安倍にも負けず!」が、雨の日の合言葉の定番。

 目の前の国道を、海洋博公園へ向かう観光バスがひっきりなしに通る。11時過ぎ、信号で止まった観光バスのなかから、バスガイドさんが両手の拳を胸のまえで握りしめ、全身に力を込めて、「がんばろう!頑張って!」のポーズを示した。バスに乗っていた高校生たちもほぼ全員が手を振って、ゲート前の人たちが掲げるメッセージボードに応えてくれた。

きっとこのガイドさんが、沖縄の人たちが辺野古の基地建設に抵抗して抗議行動をしていることを、適切に説明してくれているのだろう。

観光バスの中から修学旅行の生徒たちが手を振ってくれることは結構多いが、このバスガイドさんのように何度も何度も力強いガッツポーズをみてくれたのは初めてかもしれない。

 早朝から歩き通しで少々疲れが見え始めていたゲート前の人々、観光バスからエールをもらって、元気と笑顔が戻った。

 ここ安和の桟橋から運ばれる赤土が、投入されている辺野古の海。ドローン規制法の成立により、来月からもうこのような写真も撮れなくなる。まさに米軍基地の実態を覆い隠すための目隠法である。

 この日、海上では辺野古からカヌー12艇、ゴムボート1隻が参加して、赤土を積み終えた運搬船が離岸するのを遅らせる抗議行動を展開。先日から接岸していた一隻目が午前中に離岸したが、2隻目は離岸できるかどうかはわからないという状況で、この日の抗議行動は締めくくられた。

 

2019年5月30日リンクURL