黄金言葉 くがにくとぅば(ことわざ)

沖縄では、「ことわざ」のことを「黄金言葉(くがにくとぅば)」といいます。

テッポウユリ

テッポウユリ

97歳の天寿を全うした我が祖母は(生きていたら111歳)
孫である私を叱ったり、諭したり、または褒めたりするとき、
よく黄金言葉を使いました。

「ユクシムニーやジョウ(門)までん通らん」
⇒「嘘は門を出るまでにはバレてしまうよ」とか

「ヤー(家)慣れーや外慣れー」⇒「家でのいつもの癖が外でも出てしまう」
つまり、「家ではだらしなくしていても、外ではちゃんとするから」なんて言い訳は通用しないよと、よく叱られたものです。

マキバブラシ~渡嘉敷にて

マキバブラシ~渡嘉敷にて

教えて貰った黄金言葉はたくさんありますが、中でも
私が好きなのは「チュイ タレイ ダレイ(一人 足れい足れい)」です。

どんな人も一人で「完全・完璧」とはいきません。
相手の欠点を責めるのではなく、それとなくカバーしてあげる。
自分の足りないところは、教えてもらう。
つまり、「お互いに足りないところを補い合う」という人間関係です。

 

また「みんながそれぞれ得意なことを持ち寄り、発揮して
何か一つのことをやり遂げる」、そんなときにも使われます。

かつては、それこそ近所同士で味噌・醤油まで貸し借りしたものです。
物心両面、足りないところをお互いに補い合うという
ここにも根底に「ゆいまーるの精神」が生きています。

野ボタン

野ボタン

祖母が語る黄金言葉は、子どものときは理解できなくても
大人になって、人生の大事な場面で
「あぁ、あれは、そういうことだったのか!」と
胸に落ちることがなんどもありました。
まさに黄金言葉です。

どこかでこれらの言葉に出会うたび
いつも私を抱いて眠ってくれた祖母のふくよかな胸の感触と ぬくもりをふくふくと思い出す今日この頃です。

2013年5月22日リンクURL

道端ガーデン

ハイビスカス

ハイビスカス

自宅から、活動の拠点にしている事務所まで
普通に歩くと25分かかります。

しかし、たいてい歩きながら道端の草花や植栽、
余所の家の塀越しに見える庭木、花などのぞき込んだり
カメラを向けたりと、それこそ道草をくうので
30~40分かかるのが常。

道草のコースはいくつかあり、またお気に入りのスポットも
いくつかありますが
なかでもお気に入りは
「道端の花園(ガーデン)」と私が勝手に呼んでいるこのスポット。

DVC00005.JPG

 

県都・那覇市のど真ん中、しかも繁華街の道路沿い。
住宅の塀と道路の側溝の間にわずかに残されたスペース(土)に
花木を植え、たくさんの花鉢を見栄え良く並べていて、
季節ごとに様々な花を咲かせて見せてくれるので

毎日「今日はどんな花が咲いているかな?」と立ち止まって覗いてしまいます。

DVC00006.JPGときどき50~60代と思われる男性が

水をかけたり、ハサミを入れたりと、
花園を手入れしているのを見かけます。

「きれいですね。いつもここを通のが楽しみですよ」と
声をかけると、返事はありませんがニコッと笑顔が返ってきました。

ムラサキカタバミ

ムラサキカタバミ

 

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舗道にずいぶんはみ出していますが
多分、苦情を言う人など誰もいないと思います。
花には、そんな威力があります。

 

2013年5月12日リンクURL

太陽と円形の虹

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昨日(5月2日)お昼過ぎ
太陽の周りに虹のような光りの輪が出現。
道行く人々がみんな空を見上げ、携帯のカメラを向けていた。

DVC00011.JPG

うすい鱗雲が広がる空模様と相まって
とても神秘的な情景だった。

3日の新聞報道では
「太陽の日暈(ひがさ)」渡呼ばれる気象現象で
沖縄気象台によると日暈は、
地上から約10キロの高層にある氷の粒でできた巻層雲に太陽光が当たり、プリズムのように屈折して起きる現象。珍しくはないが、低層の雲がほとんどなかったので、はっきり見えたという」。
(3日・琉球新報)

 

私は、2年ほど前、飛行機の中から円形の虹を見たことがあり
そのときはカメラを向けることが出来なかったので
とても残念な想いをした。

 

DVC00003.JPG

太陽にカメラを向けるとまぶしくて
ちゃんとカメラの枠に収まっているか確認できないまま何度もシャッターを切った。

 

肉眼ほどきれいな虹色は出ていないが
形はしっかり捕らえられていた。

この日の「太陽の日暈(ひがさ)」現象は、沖縄本島だけで見られたという。

事務所のベランダから

事務所のベランダから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年5月3日リンクURL