ホウライカガミの花が咲きました! ~ オオゴマダラ日誌⑦

 沖縄県の県蝶・オオゴマダラの食草であるホウガイカガミをいただいて1年余りになります。はじめて花が咲きました。(ちょっとピンボケでごめんなさい)

 毎日のようにオオゴマダラが何匹もやってきては優雅に庭中を舞っていますが、これまで、幼虫の食草であるホウライカガミにはなかなかとまってくれませんでした。

 5月末頃から花が咲きだしたので、やっとオオゴマダラとホウライカガミのツーショットを撮ることができました。

 

  ずっと見ていても飽きません。これで、オオゴマダラが卵を産み付け、幼虫がホウライカガミを食べて成長し、やがてお黄金のさなぎがイヤリングのように風に揺れる夢も実現できそうで、ワクワクしています。

 

2021年6月13日リンクURL

髪挿しラン(サクララン)咲きました!

 西側のベランダで、2種類の髪挿しランが咲きました。

 

「いじゅの花」がスーチーさんの髪飾りなら、こちらはさしずめ「琉球王朝 聞得大君(最高位の神女)の髪挿し」というところでしょうか。

(写真は16世紀の最高神女・聞得大君が祭祀の際に挿した「きこえおおきみうどぅんうんりゅうかみさし」。金でできている。県重要文化財)

 

 

 こちらは原種に近い髪挿しラン。花は素朴ですが、香りが強く月光に照らされて、室内まで人を誘うような強い香りが漂ってきます。

 

 

 

2021年5月30日リンクURL

梅雨の花・いじゅ

 沖縄のことばで梅雨を「スーマンボースー」といいます。それは沖縄の梅雨の時期が、日本の季節の移ろいをあらわす二四節気の「小満・芒種」の頃と重なるところから来ています。

 新暦では、小満が若草萌える5月の中旬から6月のはじめ、芒種は6月初旬から中旬の終わりころにあたり、麦や稲など穂が出る作物の種を植える時期とされています。

 いままさに小満の真っ只中、梅雨の似合う花「いじゅ」がやんばるの野山を彩っています。しかし、今年も5月10日に梅雨入り宣言したものの、その後ほとんど雨らしい雨が降らず、いじゅの花も心なしか寂しげです。

 スーチーさんの髪飾りに差し上げたいような美しい花ですよね。沖縄のいにしえの人々もいじゅの美しさに魅せられたようで、琉歌にもたくさん詠みこまれています。

「伊集ぬ樹ぬ花や  あん清らさ咲ちゅい わぬん伊集やとて  真白咲かな」

「いじゅの木の花は、あんなにも清らかに美しく咲いている。私も あのいじゅの花のように美しく清らか(真白)に咲きたいものだ」

 

 ところで沖縄の梅雨ですが、前半の小満の頃は少雨気味で、芒種に入った後半に大雨になる傾向にあります。そして梅雨明けはハリー鐘がなる6月20日から23日になります。

 何か今年も例年通りになりそうな気配です。

 

2021年5月27日リンクURL