秋の終わりにトックリキワタ

 花が咲かなければ、そこにそんな木があることも気づかないこともよくあります。

よく買い物をする栄町リウボウの駐車場の片隅に、大きなトックリキワタの木があって、いま満開です。かなり大きい木ですから、もう何年もこのように花をつけていたの思うのですが、今年初めて気がつきました。

遠目には桜にも見えるトックリキワタ。カポック、トロボチ、沖縄では「南洋ざくら」と言われ親しまれています。

近づくと、やっぱり桜とは全く違いますね。

トックリキワタを日本で最初に導入したのは、当時まだアメリカ軍の軍政下にあった沖縄です。琉球政府の農業技術者であった天野鉄夫さんという人が、1964年、沖縄県民が多数移住したボリビアの移住10周年記念式典に参加した際に、ボリビアから種子を持ち帰ったて栽培に成功し、県内各地に植えられるようになったそうです。

沖縄では10月下旬〜12月上旬に花が咲きます。

辺野古へ向かう高速道路の沿道にも十数本のトックリキワタが花をつけていて、車窓から眺めると桜並木のようでもあります。

2017年11月25日リンクURL

台風一過の酔芙蓉

我が家の庭の「酔芙蓉(すいふよう)」が満開です。

ちょうど枝いっぱいにつぼみをつけていたときに、台風が接近したのでつぼみがやられてしまうのではないかと心配しましたが、嵐にも負けず花開いてくれました。葉っぱは少々傷んでいますが…。

「酔芙蓉」、なまめかしい名前ですね。花が開き始める朝方は、淡いピンク色ですが、陽が当たるにつれてだんだんと赤みが増し、夕方には濃い紅色なって、しぼみます。

だんだんに紅色が濃くなる様子が、お酒を飲んで頬を赤らめていく女性の様子に似ていることから「酔芙蓉」と名付けられたそうです。

 

2017年11月11日リンクURL

我が家のヤブラン

別名「リリオペ」ともいうそうです。 和風庭園などの下草によく用いられている丈夫な花。晩夏に穂状の花を咲かせます。紫花が普通ですが、桃色や白色もあるようです。日陰・日向、湿潤・乾燥いずれにも強く育てやすい草花です。

我が家のは、今から十年ほど前、宮古島の多良間で道端に咲いていたヤブランに魅せられて、株を分けてもらったものですが、毎年季節を忘れず、しっかりと咲いてくれます。

本来は、もう少し濃い紫色をしていますが、私のところはマンションの一室で、西向きにベランダがあるので、日当たりが悪く、少し色が褪せてしまってます。「ちょとかわいそうだなー。ごめんなさい!」といつも思っているのですが、対応しそびれて十年近くも経ってしまいました。

これが本来の色です。近所のマンションの花壇に今を盛りと、斑入りで葉も美しい濃い紫のヤブランが咲いていました。

来年は、この色を目指しま~す。

 

2017年10月10日リンクURL