「国が玉城知事に代わって辺野古新基地建設の設計変更を認める」ための代執行訴訟が、30日(月)、福岡高裁那覇支部で始まり、玉城知事のわずか20分足らずの口頭弁論だけで、今回も軟弱地盤に対する実質審理はなく、即日結審となった。
裁判を前に、高裁前の城岳公園で行われた事前集会で、大勢の市民が抗議の声をあげた。
担当の加藤弁護士は「そもそも代執行訴訟の要件を満たしていない裁判。①県が法律に違反しているか⇒国こそ違法 ②他に方法がない⇒ いくつもある。代執行は最後の手段 ③公益をそこなう ⇒県民の多くが反対している県民の意志こそが公益」と、喝破した。さらに「明治時代にできた法律を盾に、国と地方自治体が対等であるという概念を無視、破壊しているとも。
少し遅れて到着した玉城知事も、口頭弁論に向け決意を述べた。「県民から権限を奪いとり、国に都合のいいように司法が手を貸している。論点を争いもせず『お前はどけ!』と言うようなもの。みなさんと同じ思いでしっかり主張してくる」
湧き上がるデニーコールに送られて入廷したデニー知事だったが、結果は冒頭の通り。判決言い渡しの期日は言い渡されなかった。
<裁判所を出る玉城知事>
<10月31日 沖縄タイムス>