辺野古基金の創設

「とても辺野古まではいけないが、せめてカンパでも」と、県内外の友人・知人から「志金」を託されることが、よくある。先月も、横浜で仲間たちと「辺野古支援カンパ」の活動をはじめた友人がおり、集めたカンパをどこへ送ったらいいかとたずねられたばかりだった。

昨年末の翁長知事の誕生以来、沖縄県や名護市対する「ふるさと納税」が急増(名護市2倍、沖縄県10倍)するなど、沖縄・辺野古の闘いに共感する県内外から「共に闘う意思表示」の一つとして「経済的支援」が広がっている。そんななか、昨日(9日)、「辺野古基金」の創設が発表された。

アメリカでのロビー活動や世界的な情報発信、最終的に「国」「沖縄県」に対して、埋めたて許可取り消しによる「損害賠償」を求めてきた場合(あってはならないことだが)の対策として、基金創設が模索されていた。

 

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米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設の阻止を目的とした「辺野古基金」が9日、創設された。県議会与党会派や経済関係者らが中心となっている。県内外の賛同者から資金数億円(目標額)を集め、新基地建設阻止活動を展開する。翁長雄志知事が個人として相談役に就任することも検討されており、創設メンバーは普天間飛行場の県外・国外移設を掲げる県政の側面支援に力を入れ、辺野古移設反対を国内外に発信する。
基金の共同代表には前嘉手納町長の宮城篤実氏、金秀グループの呉屋守将会長、かりゆしグループの平良朝敬CEO(最高経営責任者)、沖縄ハム総合食品の長浜徳松会長、元外務省主任分析官の佐藤優氏、俳優の故菅原文太さんの妻・文子さんの6氏が就任した。9日の記者会見には翁長知事も同席した。
創設メンバーは5月にも総会を開き、使途などを協議する。米紙や全国紙などへの意見広告掲載を通じた世論喚起のほか、米国でのロビー活動など、多様な活用法を検討している。
共同代表の宮城氏は「(普天間問題を)決めるのは日米両政府だと言っても、任せていいわけではない。具体的な問題提起をしなくてはならない」と基金活動を通して県民の自己決定権確立を目指す考えを示した。
翁長知事も会見後、基金創設に「感激し、決意を新たにした」と新基地建設阻止で連携していく考えを示した。<琉球新報 4月10日>


辺野古基金 講座番号

 

2015年4月10日リンクURL

今日の辺野古(4月8日)~拡がる辺野古新基地反対の輪

翁長知事の工事中止指示や菅官房長官との会談を経て
県内はもちろん県外へ世界へと、沖縄の屈しない抵抗への共感が
確実に広がっている。

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国によるあまりにも姑息で理不尽な沖縄いじめが
辺野古ゲート前の座り込みに参加した人たちからフェースブックやブログなどで広がり

また、官房長官との会談に至っては、中央メディアも取り上げざるをえなくなり、
多くの国民の目に留まるようになったことも大きいと思われる。

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今朝午前中前半の座り込みでも、16人が県外からの人たちで
東京、大阪、奈良、神戸、神奈川、埼玉、佐賀、遠くは山形からと広範囲にわたる参加者だった。

親子で二泊三日参加したという母親は
「テレビや新聞で見ていて、20年近くもこんな厳しい抵抗を続けることができるのはどうしてだろうかと思い、どうしても現場に来てみたかった。実際にはテレビで見るよりずっと大変だし、でも皆さんが暖かく、優しくたくましいことに感動。これが本当の強さなのだと実感した。一緒に来た娘(20代)がカヌーに乗って辺野古ブルーに加わりたいと言っているので、来月は1ヶ月間滞在するつもりだ」と語りった。

山形からの参加者は、「山形の田舎だけれど、私のまわりでも辺野古の話をする人たちが増えている沖縄の闘いが遠く東北まで拡がっていることを、沖縄の皆さんに伝えたくて参加した。実際に現場に来ないとわからないこともたくさん経験したので、山形に帰ったら辺野古の状況をさらに多くの人たちに伝えたい」と。

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埼玉から参加した男性は「毎週金曜日に国会前で行われている原発反対の抗議デモに毎回参加している。その仲間たちから託されたバーナーを携えてきた。毎週埼玉から国会に通うのは大変だと感じていたが、辺野古に来て見て、そんなことは言っていられないと思った。来月、さらに再来月と仲間を増やしてまた辺野古へ来たい」と決意を語った。

 

県議会をはじめ、翁長知事を支持する県内全市町村の議員たちが議員団を結成して、今日まで3日間「議員団総行動」を展開。初日は100名規模、昨日・今日は50名以上が参加した。今後も毎日交代でゲート前に座り込む予定。

議員団総行動^ゲート前

議員団総行動^ゲート前

 

 

名護市の稲嶺市長も激励に訪れた

名護市の稲嶺市長も激励に訪れた

 

 

 

 

 

 

 

DVC00425.JPG第三ゲート北側にある工事車両専用ゲートに、昨夜、機動隊の手によって新たにつくられた高い防護壁。ビニール製の園芸用ネットのようにも見えるこの壁に一体どんな意味があるのか測り兼ねて、みんな首をひねった。県予算の無駄遣いだと抗議した。

 

 

2015年4月8日リンクURL

翁長知事・毅然~菅官房長官・ぶぜん

まっすぐ前を見て堂々と対面した翁長知事に
目をそらし、握手する手も腰が引けている菅官房長官。

翁長・菅会談を報じる地元新聞の写真は、どの場面からも
県民の民意を後ろ盾にした翁長知事のゆるぎない決意が
にじみ出ていた。

翁長・菅会談 6日<琉球新報 6日>

会談は、側近(副知事など)も同席させたいという沖縄側の強い申し入れを拒否し、二人っきりで1時間にわたって行われた。冒頭の5分だけ報道陣に公開される予定だったが、翁長知事の溢れる思いは止まらず、実際には30分ちかくにわたったという。

その中で翁長知事は「普天間飛行場は銃剣とブルドーザーで奪われた土地。自ら奪っておいて、世界一危険な基地だからその除去のために沖縄が負担しろ、お前たち辺野古に反対なら代替案は持っているのか、日本の安全保障はどう考えているのか、と、こんな話がされること自体が日本の国の政治の堕落ではないかと、私は思っております」と述べ

「この70年間、沖縄の基地問題の解決に向けて、国はどれだけ頑張ってきたのか?その責任はどうなるのか」と、菅官房長官を問い詰めたということです。(沖縄タイムス 6日)

2015年4月6日リンクURL