さんしんの日(3月4日)の辺野古

昨年の「さんしんの日」のことが思い起こされる。

あいにくの雨模様に、演奏者の貴重な三線や琴など楽器類が濡れないようにと
急きょ、ブルーシートのにわかテントが張られた。

古典音楽の演奏が始まった直後に「歩道上のテントは違法建造物だ」と
十数人の機動隊が押し掛け、テントの骨組みごと持ち上げて、
エッチラ オッチラと移動、撤去した。

しかし、その間 演奏者たちは一人として動揺することなく「かじゃで風節」を弾き続けた。
暴力に屈することなく、厳かに、朗々とゲート前に響き渡る歌・三味線の音色。
その様子に鳥肌が立つほど感動した。

うちなーんちゅ(沖縄人)の心があるなら、きっとテントを取り払った機動隊員の方が
恥ずかしかったに違いない。

昨年の「さんしんの日」の辺野古

<昨年の「さんしんの日」の辺野古>

そして迎えた今年のさんしんの日
演奏者50名、舞は、参加者のほとんどが踊り手となった。
扇のない人は「新基地反対」のプラカードを扇代わりに踊ったのだ。
沖縄版 歓喜の歌・かじゃで風を。

総勢50名の演奏者~今年のさんしんの日

<総勢50名の演奏者~今年のさんしんの日>

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はたして、さんしんに合わせて踊っている最中に機動隊が押し掛けてきた。
無粋にも、踊り手を強引に抱え上げ、連れ去る警視庁機動隊。

「機動隊に囲まれながら、毅然と踊る姿に涙が止まらなかった」と、
いつにもましてゲート前の人々の心に抵抗の炎を燃え上がらせた。

さんしんごとごぼう抜き、機動隊の檻に!

<さんしんごとごぼう抜き、機動隊の檻に!>

ゴボウ抜きされ、檻に閉じ込められてもなお歌い踊る

<ゴボウ抜きされ、機動隊の檻に閉じ込められても、人々はなお歌い踊りつづける>

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沖縄の人々は、権力への抵抗を歌や踊りに秘めて表現してきた歴史・文化がある。
その土地の文化、人心を知らずして、ただやみくもに力づくで押さえつけるだけでは
ますます抵抗を生むだけだということを、おぼっちやま安倍政権は知らないようだ。

そこに飛び込んできた「安倍総理、和解案を受け入れ表明」のニュース。
新基地建設断念ではない。あくまで工事を中止して話し合うというだけだ。

何を企んでいるのだ日本政府!!沖縄はもうだまされないぞ!

2016年3月4日リンクURL