徳之島魚協~辺野古への土砂運搬に不同意

辺野古の海を埋め立てて新しい基地を作るには
膨大な量の土砂が必要となる。

辺野古基地周辺のやんばるの森を切り崩して土砂を採取するのをはじめ、徳之島など日本国内だけでも間に合わず、外国からも運ばれることになっている。

それは、埋め立てられる辺野古の海だけでなく、
土砂を採取される側の環境破壊も計り知れないことを意味している。

土砂の採取が予定されている徳之島の漁協が
土砂を積み出す港での桟橋設置が環境に影響を与えるとして
設置に同意しないことを決めたというニュースである。

 

沖縄タイムス 11月13日

沖縄タイムス 11月13日

 

この記事に対する、沖縄生物多様性ネットワークの事務局長・吉川秀樹さんの報告です。

みなさんへ

すでに読んだ方もいると思いますが、今朝の沖縄タイムスに「辺野
古への土砂運搬反対」「徳之島の漁協 桟橋設置拒む」「自然遺産
へ逆行」の見出しで、南海日日新聞社の提供記事が掲載されていました。

徳之島の漁業組合が「辺野古基地建設と那覇軍港拡張のための土砂
を積み出すための仮設桟橋の建設に反対した」との内容です。普天
間の辺野古移設問題が重要な時期を迎えるなか、土砂採取場の漁協
による非常に重要な決断でだと思います。

僕は環境団体のメンバーとして名護市民として、感謝の気持ちを伝
えたく、漁業共同組合長の元田さんに電話をしました。
そして10分くらい話しを聞かせてもらいました。

この夏以来、とにかく東京の不二開発や地元の政治家などいろいろ
な人々が押し寄せ、大変な圧力があったようです。
しかし「こういうことは早く決断したほうがいい」と、この7日に
建設に同意しないと決めたとのこと。

新聞記事でも書かれていたように「大切な自然,資源を子や孫に残
したい」と強調していました。

それから「沖縄には山も土砂もあるはずなのに、なぜこんな小さな
徳之島から土砂をとっていくのか」との疑問も話してくれました。
埋立て(土砂の採取、運搬、桟橋設置も含めて)による利権の構造
を改めて考えさせられました

また「沖縄からこのような電話をもらって励まされた、感謝してい
る」との言葉をかけてもらいました。

とにかくこの基地建設はいろいろな地域の自然を壊していくものです。

いろいろな地域が自然を守る声をあげていくことが大きな力になる
と思います。

取り急ぎ、報告まで。

吉川秀樹

2014年11月14日リンクURL