左折はダメです! ~ 4月3日の安和桟橋

 コロナ騒動で予定されていた日程が中止になり、思いがけず時間が空いたので、急遽安和に行くことにした。金曜日は平和市民連絡会は安和桟橋抗議行動の担当日。私にとっては久しぶりの安和行動だった。 

 途中、沖縄自動車道で事故による渋滞に巻き込まれ、いつもより20分ほど遅れて9時過ぎ安和に到着。すでにダンプによる赤土の搬入は始まっており、本部島ぐるみの皆さんが、出口でダンプの台数チェックと抗議行動、砂浜ではカヌーチームが海上行動の準備を進めていた。

 私たちも早速、琉球セメント安和桟橋のゲート前で、抗議行動を開始した。

 辺野古ゲート前のように土砂を積んだダンプはまとまってくるのではなく、一日中(昼食時間を除いて)途切れることなくやってくるので、抗議する私たちも休むことなくゲート前を歩き続ける。午前中3時間、午後2時間半のぶっ通しはさすがにきつい。ときおり自己判断で水分補給のため4~5分休息をするだけである。

安和桟橋ゲート前を走る国道は、いつもなら「海洋博記念公園へ向かう観光バスが何台も列をなして通る幹線道路だが、この日はコロナ自粛で一台の観光バスも通過しなかった。ただ、信号待ちや通過する車の中から手を振ってくれる人たちも意外に多く、励まされた。中には車の窓から身を乗り出して激励の手を振ってくれる人もいた。

 荷台の枠から大きくはみ出した過積載のダンプが目立つ。

 昨年末まではゲートに入るダンプは北側から右折で入ってくるだけだったが、最近は南からも左折でダンプが入ってくるようになった。ここは道路の設計上左折は想定されていないため、ゲート前を順法闘争で抗議行動をしている人たちに、危険な状況が生じている。

 右折と左折の車が桟橋入り口の歩道上で鉢合わせ、交通も混乱し、抗議行動の人たちに今にも接触しそうな危険な場面が何度も起こった。

 それを先導しているのが沖縄防衛局、道路に出てきてハンドマイクで抗議行動に警告を発する防衛局員に市民らが強い抗議を行なったので、彼らはゲートの中に引っ込んだ。

午後からは山城博治さん(「オール沖縄会議」現場部会部長)もやってきた。山城さんは、強引に左折で入ってくるダンプを一台一台ゲート前で止め、抗議を行った。

 金曜日はカヌーチームの行動日でもあり、午前中の海上行動を終えて、2時過ぎ、ゲート前の抗議にも参加。カヌーの皆さんは、この日4時間も土砂運搬船の離岸を遅らせたと報告があり、大きな拍手でお互いに労をねぎらい合った。

 早朝那覇からのメンバーは、帰りのバス出発時間ギリギリの午後3:30まで抗議行動を行い引き上げたが、ダンプの赤土搬入はまだ続いており、山城さんが引き続き、一人だけゲート前で頑張って抗議行動を続けていた。(本部島ぐるみの皆さんによる台数チェックもダンプの作業が終了するまで毎日行われている。夜8時くらいになることもしばしばあるという。そうそうできることではない。頭が下がる)

 ここ数日間の雨で海水は赤土で濁り、空も霞がかかっていたが、それでも十分に美しい沖縄のサンゴの海。

 安和ゲート前の路肩ではシャリンバイの花が、清楚な匂を漂わせていた。

2020年4月4日リンクURL