台風と台風の合間の晴れ間に、ここぞとばかり照り付ける太陽がまぶしい一日になった。
毎月第一土曜日に行われる「県民大行動」、国の沖縄に対する宣戦布告ともとれる8月17日土砂投入の通告を受けて、7月は2000人規模の結集が呼びかけられた。
正午からの県民集会の前に、いつものように朝8時から座り込みが行われ、県内県外各地はもとより、韓国からも26人が参加した。
1980年に起こった光州事件をきっかけに生まれたという韓国の女性団体「光州5月民主女性会」の皆さんが、ゲート前でパフォーマンスを披露。力強く沖縄への連帯を表明した。(光州事件:国家権力と軍による民主化運動平和運動に対する大弾圧で市民が蜂起、たくさんの市民が犠牲になった。いまだに死者の数など事件の全貌は明らかになっていない)
<日本軍「慰安婦」された女性たちをテーマにしたダンスパフォーマンス>
この日は、工事資材搬入の車両の動きがなかったため、暑さを避けてテントの下に移動。正午から「県民集会」が開催された。オール沖縄会議共同代表の高里鈴代さんが主宰者あいさつ。
4月23日に機動隊による将棋倒しによって肋骨4本と鎖骨骨折の重傷を負った高里さんは、2か月半ぶりのゲート前再デビューとなった。
はじめに、出席がかなわなかった翁長知事のメッセージが紹介され、「多くの県民の関心事は”いつ撤回するか”ということだと思う。皆様の気持ちはしっかりと私の元へ届いている。辺野古に新基地をつくらせないという私の決意はみじんも揺らいでいない。撤回については、法的な観点から検討を丁重に行っており、環境保全処置などに看過できない事態となれば、躊躇なく必ず撤回を決断する」と、改めて揺るぎない決意を表明した。
続いて、県選出の5人の国会議員のあいさつ、去る6月28日に米国で行われたジュゴン裁判の報告も行われた。
ジュゴン裁判の報告をする原告団の真喜志好一さん、吉川秀樹さん
集会には2000人余が参加(主催者発表)、活断層のこと、軟弱地盤のこと、高さ制限違反のことなどを指摘、新基地の立地条件を見直し、白紙撤回するよう求めた大会アピールを採択して、辺野古の海に土砂を投入させない、勝つまで諦めない決意を新たにした。
ゲート前のシンボル・島袋文子さん、高里鈴代さん、山城博治さんのスリーショット
大会終了後、座り込みテントのシートを外すなど、台風対策が行われた。最大風速80㍍の大型でとても強い台風8号は、10沖縄本島直撃の予報。
来週9日(月)10日(火)11日(水)は、ゲート前行動は休止。県庁前発の辺野古行きバスも運休となる。