宮城島からの土砂搬出開始に怒り ~ 11月20日の辺野古

 急に肌寒さを感じる朝を迎えた。昨日までのクーラー生活が嘘のようだ。上っ張りを一枚余計に着込んで那覇を出発。

 前日19日の新聞の一面トップは、米兵による少女暴行事件に抗議する県民大会が、12月23日に開かれると報じた。喜んだのもつかの間、女性たちが望んだ超党派での開催は、「政治利用だ」として、自民党が多数となった県議会野党による反発で実現せず、女団協主導の開催となるようだ。「そっちこそ政治的利用だ!」と言いたい。

 この県民大会は、女性たちを中心に多くの県民が集い、絶対に大成功させなければならない。 

 

 パッチワークの見事なバナーやゼッケンは、大阪の80代の女性の手作り。これまで何枚もゲート前に届けられた。高齢でゲート前には行けないが、「辺野古新基地に反対!」の思いを表明したいと、毎日針を動かし続けていると、バナーを携えてきた女性は語った。 

「このパッチワークの作者の女性とはもう30年近いお付き合い。ずっと変わらず沖縄に心を寄せ続け、物心両面の支援をいただいて来た」と、ヘリ基地反対協の安次富浩さん。こうした支えがあるからこそ続いてきた沖縄の闘いである。

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 朝9時の座り込みはいつも人数少な目。2回目の正午前は、那覇から2台目のバスも到着し、この日は特に県外からいくつかのグループが参加の予定。

 メインゲート前のテントに戻ると、かなりにぎやかになっていた。そこへ「宮城島から辺野古埋め立て土砂の搬出が始まった」との情報が飛び込んできた。 NHKがニュース速報で伝えたという。

 何故このタイミング? 現在の埋立て状況で必要な土砂ではない。専門家は、「宮城島の鉱山は小さく、大した量の搬出はできない。国は工事が進んでいることを、国民に示したいのであろう」とのこと。

 それにしても、島々の山や森を削って壊し、その土砂で辺野古の海を埋めて自然環境を破壊している。二重、三重の環境破壊だ。国の滅茶苦茶な工事の強行に怒りの声があがった。

 

 

 

 

 

埼玉、神奈川、群馬、千葉などから7名でやってきた働く仲間の学習雑誌で繋がる人たちのグループ。「辺野古の問題は沖縄だけの問題ではない。共に闘う決意を伝えたい」と、それぞれが、沖縄との深いつながりを熱く語り、寄せ書きやカンパを、水曜日のゲート前行動リーダーの高里鈴代さんに手渡した。

 ハワイから名桜大学に留学しているうちなぁ5世。「ハワイでも米軍基地によって沖縄と同じような問題が起こっている。人としての尊厳、人権、自己決定権、平和を守る闘いとして沖縄とともにに闘っていきたい」と、預ってきたメッセージを読み上げた。このメッセージが素晴らしく、他の曜日の人たちにも伝えたいとして、通訳の方に翻訳をお願いした。出来上がってきたら、このブログでも全文を紹介したい。

 正午前の2回目は、これらの人々と共に50名以上が元気に座り込み。お昼の水曜日名物豪華ランチバイキングもいつも以上ににぎやかに楽しいひとときとなった。

 

2024年11月21日リンクURL