劇団文化座は、沖縄ととても縁の深い劇団です。これまでいくつもの秋縄をテーマにした作品を上演して来ました。1950年代に土地を強制収用した米軍に沖縄の農民が非暴力で抵抗した実話を基に、戦後の沖縄復興や日本復帰に生涯を懸けて闘う姿を描く代表作「命どぅ宝」は、ご記憶の方も多いと思います。
今回は、沖縄がテーマではありませんが、久々の沖縄公演「しゃぼん玉」の上演が迫っています。
去る10日(日)沖縄市のシアタードーナツで、しゃぼん玉の公演を前に、劇団代表の佐々木愛さんを囲む会が開かれました。
この作品は、社会とのつながり、人と人とのつながりを失い、自らを「すぐに壊れてしまうしゃぼん玉」と感じて世を捨てていた若者が、偶然出会った一人の婆さんに導かれ、源氏と平家の落人が、仲良く共存したという宮崎県の山奥の村に生きる人々とつながることで、人として再生していくという物語。
スマ婆さん役の佐々木愛さんが、原作との出会いや、作品が出来上がるまで、次々不思議な縁で人と人がつながって完成した舞台裏のエピソードなど熱く語りました。