劇団文化座沖縄公演「しゃぼん玉」 お見逃しなく

 劇団文化座は、沖縄ととても縁の深い劇団です。これまでいくつもの秋縄をテーマにした作品を上演して来ました。1950年代に土地を強制収用した米軍に沖縄の農民が非暴力で抵抗した実話を基に、戦後の沖縄復興や日本復帰に生涯を懸けて闘う姿を描く代表作「命どぅ宝」は、ご記憶の方も多いと思います。

 今回は、沖縄がテーマではありませんが、久々の沖縄公演「しゃぼん玉」の上演が迫っています。

 去る10日(日)沖縄市のシアタードーナツで、しゃぼん玉の公演を前に、劇団代表の佐々木愛さんを囲む会が開かれました。

 この作品は、社会とのつながり、人と人とのつながりを失い、自らを「すぐに壊れてしまうしゃぼん玉」と感じて世を捨てていた若者が、偶然出会った一人の婆さんに導かれ、源氏と平家の落人が、仲良く共存したという宮崎県の山奥の村に生きる人々とつながることで、人として再生していくという物語

 スマ婆さん役の佐々木愛さんが、原作との出会いや、作品が出来上がるまで、次々不思議な縁で人と人がつながって完成した舞台裏のエピソードなど熱く語りました。

                    

 

2024年11月14日リンクURL

杖はついても、車いすでも! ~ 11月13日の辺野古

  恩納村以北のヤンバル地域で、大雨による被害が甚大だ。大きな河川や高い山がない沖縄では、これまで県外であるような洪水被害の経験がほとんどなかったことから、被害の大きさに驚きと戸惑いが広がっている。

 <11月12日 沖縄タイムス>  この日の辺野古ゲート前でも、洪水被害に話題が集中した。米軍演習や、辺野古埋め立ての土砂をとるために、木々を切り倒し、山々を削り、環境破壊を続けてきたことと無縁と言えるだろうか?

 大雨の日は休日で、県の担当部署と連絡が取れないまま、雨が収まったので、どんなに被害が出ようとも、災害救助法の適応が出来ないという国の理屈にも批判の声があがった。沖縄県の対応の遅れということで片付けられてしまったのだ。誰のための法律だろうか? 

 この日は、リハビリ入院のため一月ほど辺野古をお休みしていたヒロシさんも無事退院して、久しぶりに座り込みに参加、持ち歌「ゲ、ゲ、ゲのゲート」を披露した。ヒロシさんは歌う。「ここには法律も、憲法も、何にもない!」。改めて実感させられる。

 

 辺野古新基地の工事で違法の数々を重ねているのは国の方だ。この日も違法行為が横行した。

 20トン以上のダンプは通常公道を走れない。走る場合は特別な許可を得たうえで、危険を避けるため前後を専用の先導車が誘導する決まりになっている。しかし、この日は20トン以上の重機類を運ぶ車両が何台もゲートを通過したが、先導車は埋め立て土砂を積んだダンプが兼ねていた。誤魔化し以外の何物でもない。気づいた市民らが何度も違法を指摘したが、防衛局も、県警も聞く耳を持たなかった。

 自分に都合のいいことだけを国民に押し付けるのが、この国の法律運用の姿だ。 

 そんな国に、お互いに杖を突きながらも助け合い、辺野古反対の意思表示をするために、県外からやってくる庶民の気持ちなどわかるはずがない。

 



 

 

 

 

 

 

天に向かってのびのびと、たわわに実をつけたパパイヤに励まされて、今日もゲート前に座った。

 

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