昨日(12日)は、辺野古で行われた「代執行埋め立てを許さない県民集会」に参加した。
辺野古行きのバス乗場のある県庁前の県民広場では、ハンスト決行中の具志堅隆松さんとその仲間たちが、元気に朝を迎えていた。
最終日となるこの日は、夕方5時から打ち上げの集会が行われるが、私たち辺野古組は間に合うかどうか?
辺野古へ到着したのは開会5分前、座り込みテントの周辺はすでに900名余の参加者でいっぱいになっていた。
開会あいさつは、稲嶺進オール沖縄会議共同代表。「国が予定よりも早く抜き打ち的に埋め立てに着工したのは見せしめのつもりか?こんなことで我々はめげない。明治の琉球処分から何度も同じ目にあって来た。なんでうちなぁんちゅだけこんな思いをしなければならないのか!ガッテンナラン(合点がいかない)ナランセ―ナラン(ダメなもはダメ)と言い続けよう!」と怒りの声をあげた。
玉城デニー知事もメッセージを寄せ。「政府は、地元に丁寧に説明すると言いながら、防衛相も総理も、かつて一度たりとも面談などをしたこともない。丁寧な説明とは真逆だ」と批判した。
また、県庁前でハンガーストライキを行っている具志堅隆松さんんもオンラインでメッセージを寄せた。
闘いの現場から平和運動センターの山城博治さんは「辺野古側の土砂投入から5年で埋め立てできたのはわずか15%。残り85%を埋め立てるのに後30年かかるという計算になる。しかも辺野古側は浅瀬、大浦湾は海底75から90メートルの軟弱地盤、この基地は永遠に完成しない。
心配されるのは、土地規制法。政府は辺野古の基地周辺も規制の対象にするのではないか。それによって、このテントの撤去を可能にし、ゲート前に座り込むこともできなくなる。今後の闘い方を考えていかなければならない」と。
地元・辺野古のヘリ基地反対協事務局次長・吉井俊平さん。「僕はいま31歳。辺野古のヘリ基地問題が浮上して30年。国は失われた30年と言うが、失ったのではない。あなたたちが奪ったのだ。完成しない基地をつくり続けるより、建設をやめていただくのが国民の公益だ」と訴えた。
この他、国会議員代表、県議代表、各島ぐるみ代表も次々挨拶、「代執行は大失敗に終わらせる」と、めげず闘い続ける決意を新たにした。予定を30分近くオーバーする思い熱い集会となった。
この日、ゲートからの資材搬入はなかったものの、大浦湾では海への捨石の投下が続いており、カヌーと抗議船が繰り出して抗議活動を展開、東京でも国会前で代執行に抗議する集会が開かれた。
集会後、平和市民連絡会のバスは、辺野古を埋め立てる土砂の搬出港である安和へと向かった。(安和での抗議行動については、別項で紹介する)