選挙で「新基地NO!」を突き付けられてもなお工事強行 ∼ 9月14日の辺野古

 今日も県庁前から午前7時発  平和市民連絡会の貸し切りバスで辺野古へ。

 知事選後初めての辺野古、こころなしかみんなの表情も明るい。

 22日にはゲート前での座り込み開始から3000日を迎える。

 8時25分、辺野古ゲート前へ到着すると、名護市議選で12期目の当選を果たした大城敬人(よしたみ)さんが満面の笑みで迎えてくれた。44年間を勤めあげ、45年目をスタートさせた82歳。3~4年目までは、国会議員、県議をはじめ県内各地の市町村議が揃って参加していたが、いまも日常的にゲート前へ通う議員さんは、大城さんただひとりである。有言実行の人だ。若々しい。

 メインゲート前のテントは、台風対策で半分が巻き取られ、台風を迎える準備が進んでいた。強風が確認されれば、すぐに対応できるようにと、8年闘って培ってきた知恵である。

 一回目(9:00)には34人が座り込み、「知事選で、改めて新基地に反対する民意が示された。違法工事は直ちにやめろ!」と抗議した。

 機動隊に規制されながらもたじろがず、歌をうたいながら抗議をつづける。

 

  11時には、辺野古弾薬庫がある第四ゲートでの座り込み。

 次々やってくる台風の影響で運搬船が避難先から身動きできず、塩川港や安和桟橋での土砂の搬出が止まっており、今日は抗議行動も中止になったとのこと。台風様様だ。

 第四ゲートから見える大浦湾には、一隻の運搬船、工事船も見当たらない。青い海がどこまでも広々と広がっていた。 

 

 しかし、陸上での工事は続き、山が削られ、不毛なコンクリートが敷かれ、みるみる自然を失っていく姿が痛々しい。

 私は、この後沖縄市での別日程があるため、正午前に辺野古を後にした。

 ゲート前では、2回目(12:00)にも参加者は入れ替わりながら44人参加し、3回目(13:00)も32名で座り込んだとのこと。

 コロナ禍が少し収まり、県外からの参加も増えつつある。この日も、県出身者で県外の大学で教えていた方の教え子たち数人が、かつての恩師を訪ね辺野古にもやってきたという。

 また、プロ顔負けの音楽愛好家が、音響装置一式を携えて抗議行動に参加、楽しい演奏と歌で座り込み抗議行動を盛り上げたそう。やっとコロナ禍前の多彩な抗議風景に戻りつつあるゲート前。来る9月22日(木)には8:30から「座り込み3000日行動」が取り組まれる予定である。

 

2022年9月15日リンクURL