母の故郷は私のふるさと ~ 故郷の自然を壊さないで!今日(5月25日)の辺野古

 霧雨に煙るやんばる路を辺野古に向かう。

 伊芸サービスエリアから臨む中城湾は、真っ白で何も見えなかった。梅雨の花・いじゅは、雨に白く映え、うれしそう。雨具の準備はしてきたから、人間の都合ばかりを言うのはやめにしよう。 

 雨模様に気後れしたか、朝一の座り込みはいつもより少なく、25名。

 最後のひとりになっても、ねばる若者。

 

 ハワイから若者が3人。ハワイ大学に留学中の若者と、県系ハワイ2世の女子学生ふたり。辺野古は2年連続という。「母が金武町出身です。ハワイも沖縄と同じ問題(米軍)をかかえている。共に闘いたい」とあいさつ。文子さんに長寿と闘志をあやかった。

 

11時は第4ゲートへ。今日も防衛局の車との攻防から始まった。

 大浦湾はかなりの数の船が行き交っていた。雨はいつの間にかカンカン照りになり、全身汗まみれになる。

 ハワイ大学の学生もあいさつした。「母の故郷は、私のふるさと。ふるさと沖縄の自然を壊してほしくない」。

 

 水曜日名物のランチバイキング。みなさん、それぞれに我が家の自慢料理を持参する。どれも美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまう。

 第四ゲートの午後2時の搬入はなく現場までいったものの、すぐに戻った。工事用ゲート3回目の座り込み。後ろに壁のように立ちはだかる民間の警備員。

 前には機動隊の壁。

 

 

 

 

 

 

 

 

テント前のオオバナサルスベリが開花   

 

 

 

                      

 

辺野古集落入り口では、テンニンカ」が。バスで那覇に戻ると、県議会棟まえのホウオウボクが燃えるように咲いていた。                                       

 

 

 

2022年5月25日リンクURL

「山ぬはぎーねー、海んはぎーん!」 高江機動隊訴訟 控訴審 ~ 原告代表の口頭陳述

 全国から1000人以上の機動隊を山原森・高江に大動員して、平成の琉球処分とも称される大弾圧の元に強行した米軍オスプレイ・パッドの建設、その責任を問う住民訴訟の控訴審が今日(24日)、福岡高裁那覇支部で開かれ、原告の意見陳述が行われた。

<機動隊車両が人々の生活道路をふさいだ>                                

 意見陳述で原告代表のOさんは、「山ぬはぎーねー、海んはぎーん(山が禿げたら、海も禿げる)」という沖縄のことわざを例えに、幼いころから毎年夏を東村の祖父母の家で過ごした私にとって、山・森・海が一体となって人々のくらしと共にあるやんばる・東村は、沖縄の原風景となっています。母やその親きょうだいを通して私は、やんばるの森が島に生きる人間にとっていかに大切なものであるかを学びました」と訴え、たくさんの不正義、正当制の欠落の積み重ねの上に強行された米軍ヘリパット建設の不当性を糾弾した。(陳述の途中、思わず声を詰まらせたOさん。後の報告集会で、小さいころに過ごしたときの風景が浮かんできて…と。)

 控訴審は、この原告の意見陳述だけのわずか10分程度で終了、即結審となり、8月31日、判決が言い渡されることになった。

 私も原告のひとりだが、コロナ禍で原告席の人数が、弁護士も含め10人と制限されたため、傍聴席(抽選)での参加となった。

 

 終了後近くの城岳公園で事後報告集会が行われ、担当弁護士から、今回の裁判の争点が説明された。

 ⑴ 国家の事業を促進するための警備に、地方警察を出動させることの違法性

 ⑵ 県外の機動隊の応援は、本来沖縄の公安員会の要請によって行われるべきが、先に警察庁が各県に出動要請を出した事実と違法性

 ⑶ 国の事業推進のために動員された県外機動隊の活動に沖縄県の税金が使われたことの違法性。(本来国が支払うべき)などが、争点となっている。

  

 なお、「高江座り込み15周年報告集会」が、来る6月5日に東村で行われる。平和市民連絡会では、当日11時県庁前から送迎バスを運行する。要申し込み。

 

 

2022年5月24日リンクURL

国の「是正指示」「代執行」に屈せず、あくまでも辺野古新基地を阻止する! ~ 平和市民連絡会総会

 今日(21日)は、平和市民連絡会の第15回総会に出席した。コロナ禍で、実に3年ぶりの総会となった。

 平和市民連絡会(正式名称:沖縄から基地をなくし  世界の平和を求める連絡会)は、今まさに沖縄において、市民平和運動の中核をなす団体である。

 
 開会のあいさつに立った共同代表の高里鈴代さんは「総会資料を読んでいると、辺野古の座り込みをはじめ、辺野古送迎バスの運行、裁判、スタンディング、要請活動などあらゆる手段で新基地をとめるための活動に、我ながら”よく頑張りました”と、頭をなでてほめてあげたい気持ちになります」と、この一年の活動を振り返った。

 総会は、議事の審議に入る前に、まず北上田毅さんが、基調講演、新基地工事の問題点や進捗状況について解説した。 

 北上田さんは、「デニー知事の『設計変更不承認』は、不承認の理由をもっと増やすべき。耐震性の問題や、環境アセス、遺骨交じりの埋め立て土砂の問題など、まだいくつも不承認の理由にすべき問題が残されている」と強く訴えた。

 そして、耐震性の問題だけでも、そもそもの埋立て承認を再撤回することもできる、と強調した。 

 北上田さんの講演の後、この一年の活動報告、新年度の活動方針、決算予算、新役員の選出など、一連の総会議事が審議、承認された。例年なら総会終了後に楽しい交流会が行われるが、コロナ禍が収まらない状況下で、今回も飲食を伴う交流会は中止となった。

 総会には、会員でもあり、参議院議員の伊波洋一さんも顔を見せ、来る参議院銀選挙への支援を訴えた。続く知事選挙とともに、文字通り今後の沖縄の明暗を決める選挙である。

 安倍、菅、そして岸田と歴代総理を、周到な調査と鋭い弁舌で問い詰めるイハ議員の国会での質問には定評がある。沖縄になくてはならない政治家である。

 

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

 

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