知事が重大な決断をした 、私たちもがんばろう! ~ 今日(12月1日)の辺野古


 今日から12月。辺野古をめぐる懸案が、何一つ解決しないまま、今年もあとひと月で終わろうとしている。

 玉城デニー知事が設計変更を不承認にしても、国は工事を強行し続けている辺野古。

 さすがに今日は半そででは肌寒い。風が強く、海が荒れたため安和や塩川の搬出作業は中止となったそうで、そちらへ行く予定の人たちも辺野古ゲート前に合流、ゲート前が一層にぎやかになった。

 朝一から参加した山城博治さん。マイクを握り、「知事が重大な決断をした。私たちも頑張ろう!!」と激を飛ばした。

 機動隊もいつもより多い。態度も強硬になってくる。

 抵抗する文子さんを強制的に移動しようとする機動隊。市民らの抗議を受けてしばし騒然とする。

 今日も入るのは空ダンプばかりだ。

 一回目の座り込みが終わり、テントに戻ると、暖かいぜんざいの差し入れが待っていた。うれしい!ありがたい!

 ぜんざいをつくり差し入れたのも男性ならば、給仕をするのも男性というのもいいネ!!そして、座り込み抗議行動の指揮は女性が担当。「水曜日の辺野古」ならでは、である。

 那覇から2台目のバスが到着して、参加者それぞれの活動報告などが行われた。

 元米海兵隊員で、ベトナム戦争の頃、辺野古のキャンプシュワブに駐屯していたこともあるダグラスラミスさんが求められて発言。

「玉城知事の不承認の決断を受け、平和を求める退役軍人の会沖縄支部の代表として、いまバイデン大統領に手紙を書く用意をしている。

 バイデン大統領は国内政策は悪くないが、外交に関しては最悪、とくにアジアに対しては。その大統領に3つの要請を考えている。

 一つは無益な戦争はするべきでないということ。

 二つ目は、どうしても戦争がしたければ、空の上か海の上でしてくれ。沖縄を巻き込むなということ。もしアメリカと中国が戦争をすると主戦場は沖縄になる。しかし、この戦争に沖縄は何も関与していない。確かに米軍基地はあるが、これは沖縄の民意に反しておかれている。沖縄に責任はない。

 三つ目は、爆撃をするのは兵士が闘っているところだけにすること。かつてはそうだったが第二次大戦では兵士が闘っていない場所、非戦闘員のいる生活の場が空爆されたくさんの人が死んだ。誰が犠牲になるかを知っていながら爆撃をするのは、もう許されない。

 この手紙は、日本の政治家に出すつもりはない。なぜなら日本の政治はアメリカのいいなり、アメリカが決めれば日本は従うのだから…。

 

 2回目、3回目も入れ替わりがありながらもほとんど人数が減ることなく抗議の座り込みが行われた。知事の不承認が出て元気づいた抗議行動に、機動隊も敏感に反応して、少々荒れ気味の今日のゲート前だった。

 

 

 

2021年12月1日リンクURL

桜、八重岳を守る ! ~ 自衛隊 演習を中止させた

 久々に胸のすく思いがした。

 コロナ禍が収まり、これまで自粛が続いていた各種集会や、オンラインで行われていた会議などが、次々再開され、身体がいくつあっても足りないほど、日程が詰まっている。

 そんな中、去る26日は自衛隊の八重岳での軍事演習があり、抗議行動が呼びかけられていたが参加できなかった。抗議で座り込んだ市民が機動隊にごぼう抜きされたようだとの情報もあって、気になっていたところ、翌日の新聞報道がこれである。

 <11月27日  琉球新報>

 「日本一早い桜祭り」で有名な本部・八重岳、12月末から桜の花が咲き始める。桜の木にとって蕾をはぐくむちょうど今の季節が一番大切なとき。軍事車両の往来で、枝が傷つけられては桜の名所が台無しになってしまう。さすがに自衛隊も、桜の枝をバッサバサとなぎ倒しては進めなかったようだ。

 来年は、名護市長選、参議院選挙、知事選挙と、沖縄にとって重要な選挙が続く。さしずめ自衛隊や与党の評判を落とすような行動は選挙に差し支えるのでできなかった、というところだろう。

 

 

2021年11月29日リンクURL

専門家「今度こそ頓挫の可能性高い!」 ~ 辺野古設計変更不承認

 玉城デニー知事の「辺野古設計変更不承認」に、国はあらゆる手段を用いて対抗してくることは、これまでのことを例に持ち出すまでもなく明らかである。しかし、「こんどこそ新基地建設は頓挫の可能性が高い」と、法律の専門家は語る。希望が見えてくる。

 <11月26日 琉球新報>

 国はこれまで、仲井間元知事が行った埋め立て承認を根拠に、翁長前知事が「承認取り消し」を行っても、屁理屈を重ねて違法工事を強行し続けてきた。今回は、軟弱地盤の発覚により余儀なくされた設計変更に対する不承認だから、これまでの屁理屈は通用しない。設計変更に伴う工事はできないのだ。

 一方で、これにより今後の名護市長選、秋の県知事選挙が、ますます重要になってくる。設計変更の承認は県知事の裁量行為であるから、今回の「不承認」で、例え工事が止まっても、その知事を選挙によって変えられたら、元の木阿弥となるからだ。決して負けられない選挙となる。

 来年は、第三の琉球処分と言われた本土復帰50年の節目の年、沖縄にとって、これからの50年(つまり未来)に向けて、いろいろな意味で大転換の年となるであろう。

 

2021年11月27日リンクURL