立春の沖縄は、暖かだった昨日に比べて少し冷たかった。(と言っても最高気温19度)宇宙的には、今日の立春から新しい年のエネルギーが本格的に始まるのだという。
春を象徴する桜の花も北部・やんばるではピークを過ぎ、桜祭りも1月末で終了。南下してきた桜前線は、中南部で今週末満開を迎える。沖縄の桜は寒緋桜、うつむき加減に咲くのが特徴だ。
今日も仲間の車で辺野古へ向かう。
辺野古に着くと新しい横幕が掲げられていた。東京と沖縄在住の二人のアーティストによるコラボ作品だという。ジュゴンや色鮮やかなサンゴに熱帯魚、ヤンバルクイナ、亜熱帯の花々や植物たち、そして祈りをささげる琉球の女性を描き「いのちの声」とメッセージが添えられた。作者は、「土砂の下敷きになっても声もあげられない生き物たちの思いを表現したかった」という。この国の為政者たちは「いのちの声」など、聴く耳は持っていないようだ。
せめて私たちだけでも「いのちの声」を聞き取ろうと耳を澄ませていると、突然激しい金属音が響いた。米軍の弾薬運搬車と民間車両が衝突した瞬間だった。みんなが美しい絵の横幕に見入っている真ん前、5㍍も離れていない。
数百メートル先に辺野古弾薬͡庫がある座り込み現場は、毎日火薬類を運ぶ危険な米軍車両が何度も通る。「事故を起こしたこの車がもし爆発物を積んでいたら!」と思うと身の毛がよだつ。
基地の島沖縄は至るところこのような危険と常に向かい合わせの生活を強いられている。
朝からとんだハプニングに遭遇した。
気を取り直して、ゲート前に抗議の座り込み、抵抗の一日が始まった。
列をなす工事車両は、北から右折で入ってくるだけでなく、南側にもダンプが並ぶ。今日も9時の一回目100台近く、12時の2日目、60数台が入った。
緊急事態宣言中にも拘わらず、こちらも負けずに、一回目30名、2回目25名、三回目20名近くが座り込み、抗議した。
水曜日の名物・ランチバイキング。みんなの弁当を持ち寄ると、ちょっとしたレストラン並みの豪華バイキングになる。特に料理好きの方(男性)がいて、一人で何品も作ってきてくださる。いつも楽しいランチタイムだ。
私たちの目の前を走る米兵。お気づきだろうか。4人が駆け抜けたが誰ひとりマスクをしていない。1月20日に、辺野古基地の米兵の間で43名以上のクラスターが発生したばかりと言うのに。反省のかけらも見えない。メインゲートには
こんな電光掲示板が、英語と日本語で、でかでかと掲示されているのだが…。
国の緊急事態宣言延長に伴い、沖縄県も独自の宣言を2月いっぱい延長するようだ。来週以降の辺野古関連抗議行動については、どうなるかまだ決まっていない。