翁長知事が辺野古の埋め立て承認を取り消したのに対し、国交省が執行停止で効力を奪い、埋め立てに向けた工事を強硬に進めている中、県が国地方係争処理委員会へ行った不服審査の申し出を、委員会は24日、「却下」という形で門前払いした。これに対し、沖縄県は即日「抗告訴訟」を提起、工事を止めるため不退転の決意を示した。
翁長知事は記者会見で、「私たちの後姿を子や孫に見てもらうことで、次の世代が沖縄の将来を担うことにつながる」と、国提訴への強い決意を語っている。
翁長知事が辺野古の埋め立て承認を取り消したのに対し、国交省が執行停止で効力を奪い、埋め立てに向けた工事を強硬に進めている中、県が国地方係争処理委員会へ行った不服審査の申し出を、委員会は24日、「却下」という形で門前払いした。これに対し、沖縄県は即日「抗告訴訟」を提起、工事を止めるため不退転の決意を示した。
翁長知事は記者会見で、「私たちの後姿を子や孫に見てもらうことで、次の世代が沖縄の将来を担うことにつながる」と、国提訴への強い決意を語っている。
警視庁の機動隊が東京に帰っても、また、クリスマスだからと言っても、
基地内への工事車両の侵入が「ない」とは言い切れない。
だから気を抜かず、今日も雨の中早朝6時から、いつものように最大40数名が参加して座り込み行動は行われた。
さすがに基地内に出入りする軍用車両や米兵の車はなく、県警機動隊も姿を見せなかった。
やってきたのはサンタさんだった。
サンタさんからのプレゼントは「愛」と「黒砂糖」
佐々木愛さんは、1950年代につくられた映画「沖縄」の出演がきっかけで、以来沖縄との縁を深めてきた。年内の仕事がすべて終わったので、早速沖縄へ平和の学びの旅に出かけてきたという
雨が激しくなってきたので、メインゲート前の抗議テントに移動。
今日も県外、海外、県内各地から参加の人たちがそれぞれに辺野古への思いを語った。
「普天間ゲート前でゴスペルを歌う会」の皆さんがクリスマスの歌を「愛」を込めて!
イエス・キリストの生誕は、まず貧しき羊飼いたちのもとに伝えられた。当時羊飼いたちは人間扱いされていなかった。神は常に一番貧しきもの、一番虐げられたもののそばに、共におられる。
「イエス・キリストは、いま、どこに?」と問われれば、まさにこの辺野古に、日本によって人間扱いされてこなかったこの沖縄におられる。
神は「愛」そのもの。
東京からやってきた高校一年生の彼は、冬休み中辺野古にいる予定。安保法案審議中の国会前の集会に毎日通っていたという。辺野古にきて感じた事は「機動隊や警備の人たちはお金のためにここで働いている。だけど新基地に反対してゲート前に座り込んでいる皆さんは”愛”でここにきていると感じた。
シールズ琉球で活動する彼は「ここに座り込む皆さんに、故郷沖縄への”愛”を感じます。私は皆さんの背中を見ています。どうぞ今後も誇りをもって座り込みを続けてください。私自身もこれからの世代に自分の背中を見せていきたい。今日ここでの学びはまさにクリスマスプレゼント。皆さんからいただいたプレゼントを次の世代に渡していきたい」
故郷への愛に満ちた力強い彫刻で知られる金城実さんは、「誰にも愛する故郷がある。みんなで故郷を歌いましょう」と、得意のハーモニカで「ふるさと」を演奏してくださった。
今日の発言者のキーワードは期せずして「愛」だった。
ハッピー!クリスマス!! Happy Xmas!
暴力的な警備でゲート前の人々に嫌われた警視庁機動隊が
早々と正月休みにはいり、辺野古の高級リゾートホテルを引き上げ、東京に帰ったことから、ごぼう抜きやデモなど厳しい抗議行動はなく穏やかな一日だった。
それでもこの日も最大350人がゲー前につどい、新基地建設を許さない意思表示を
行った。
この日のトピックスは
辺野古に土を運ばせないと活動する全国ネットワークの阿部悦子さんのお話。
辺野古・大浦湾の埋め立てには、2100万立方メートルという膨大な土砂が必要になる。
10トントラックで、実に350万台分になるという。これらの土砂は一体どこから来るのか?
もちろん沖縄県内だけでは間に合わない。三分の二以上が沖縄以外から運ばれてくる。情報公開で明らかにされているところでは、瀬戸内海の島々、長崎五島列島、熊本、北九州、鹿児島、奄美など8か所から運ばれることになっている。いずれも地方の過疎地域である。
各地での土砂の採集はすでに始まっていて、そこでは山が崩され、海が汚され、すさまじい環境破壊が起こっている。
この環境破壊が、辺野古の新基地建設に使われる土砂の採集であることが明らかになったことから、8か所の地域の人たちがたちあがり、「辺野古土搬出反対全国連絡協議会」が結成された。
愛媛県今治市に住む阿部さんはそこの共同代表。辺野古土砂の搬出先8か所の現場を見て回り、最後に22日船で沖縄入りした。
「辺野古に美しい自然があるように、土砂が採集されている島々や土地にも、美しい自然があり、人々の暮らしがあり、故郷がある。
私たちの故郷を壊して辺野古を埋め立てるなんて、絶対に許してはならない」と語り、
各地の環境破壊の状況を詳しく報告した。
鹿児島県の佐多岬の近くにある集落では、辺野古行きの土砂を掘り起こした後の穴に、福島からの「高濃度放射性廃棄物」を埋め、その上に出来上がった平地には港のコンテナ集積場をつくる計画が進んでいるという。過疎化した村の山を安く買い取った大手企業にとっては、一つで三度おいしい国策。辺野古新基地建設様様ということになる。
8か所の辺野古土砂採取地を見てきた阿部さんは、「格差社会を利用して、国策を進めるこの国の形が如実に表れていて、悲しかった」と。
「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」では、反対署名5万2429筆を集め、去る10月首相あて提出している。
一方、沖縄県議会では、「県外からの土砂搬入については沖縄県の許可が必要(環境破壊や汚染物質、外来動植物の混入などを精査する)」という条例を制定し、搬出反対全国連絡協議会と連携を取って抵抗している。