昨日21日は、旧暦3月3日。
沖縄では、女の子の節句というより「女性の日」と言った方がいいかもしれません。
この日(渡嘉敷では4日)に浜に降り、潮水を踏むと穢れを払い健康に過ごせるという言い伝えがあります。
1~3日は大潮でもあり、絶好の潮干狩り日和りになります。
私も昨日は田舎(渡嘉敷島)に帰り、実に20数年ぶりの潮干狩りをしてきました。
旧暦3月の大潮は
普段の引き潮では現れない干潟が浮上し、
渡嘉敷港の入り口にある「ぐすく」が年に一度陸続きになります。
イノウと呼ばれるサンゴ礁の干潟にできる潮溜まりに多様な海の生き物を見ることができます。
アマンナがいっぱい。巻貝のことをンナと言います。美味しいのとまずいのがあって
おいしい貝にはアマンナと言っていました。
シャコ貝大きい!ヒトデも色鮮やかだ~!
うにもサンゴ礁のくぼみに身を隠しています。
トントンミー(トビハゼ)もはねまわっていたけど、カメラでは捕まえられなかった~!
タカラガイ発見。生きたタカラガイを見たのは何十年ぶりでしょうか!
昔々、お金の代わり使われていたため「宝貝」と呼ばれているそうです。
サンゴです。まだ私の握りこぶしくらいの大きさ。
辺野古で、許可区域外に投入されたトンブロックがサンゴ押しつぶし、
でも、「まだ小さく、サンゴ礁にはなっていないので破砕しても問題はない」と沖縄防衛局がうそぶいているサンゴとは、こういうサンゴたちのことです。
「大人を傷つけるのはいけないけど、子どもはつぶしても大丈夫」と言っているようなものです。赤ちゃんから大人に成長するのですから、子どもがいなくなれば、いつか大人もいなくなるのです。
今日の収穫。アマンナにタカラガイ、ツノガイ、そしてナマコの一種ですが、本名は分かりません。
貝はアーサを入れて味噌汁に。ナマコもどきは炒めてニンニクたっぷりの甘辛醤油味で頂きました。私が子どもの頃はこれが日常の食卓でした。海の恵み、山や田畑の恵みで自給でき、お金で買う食べ物はごくわずかだったのです。
自分たちがいただく前に、必ずご先祖様にお供えします。
翌4日はサングヮチアシビ(3月遊び)。かつては、日頃家業や家事、育児に忙しい女性たちが、誰にも遠慮することなく、歌舞音曲を奏で、芝居見学、舟遊びなどおおっぴらに遊ぶことが許された日だったそうです。
今は、村中の人たちが浜に集まって、お重を持ち寄り盃をかわしながら、唄ったり踊ったり。この1年に生まれた子どもたちの誕生祝、新一年生の入学祝い、島の学校へ新しく赴任してきた先生方の紹介なども、この場で行われます。
私は、現在喪中で華やかな席は参加を控えているため、10時からハーリーも予定されていましたが、後ろ髪ひかれる思いで午前中の船で那覇にもどりました。