北海道と沖縄が、いまだ日本の植民地~今日(7月26日)の辺野古

今日は、正午から山城博治さんたちの裁判と事前集会、午後2時からは太田昌秀前知事の県民葬があり、いずれも参加したかったが、水曜日なので辺野古ゲート前の座り込みを優先した。

予想した通りゲート前は参加人数が少なく、この人数では機動隊の強制排除、工事車両の侵入が懸念される状態だった。それでも県外からの参加者に助けられて、かろうじて150名近くを維持することができた。

被災地・宮城県仙台市から参加した9人の女性たち。この中のお一人は86歳とのこと。

こちらは中国地方の平和運動センターの皆さん。「出身地・山口県でも安倍政権の支持率は落ちています」と報告。

10時前になっても、工事車両や機動隊の動きがなく、どうやらの県民葬に出席する安倍総理の警備のため、機動隊が辺野古へ来れないらしいとの情報が入ったので、暑さを避けるため、テントの下へ集会の場所を移した。

東京から参加したトランペットの上手な青年。若者らしい感性で今の政治状況を批判。「敗戦で、朝鮮や台湾は日本の植民地から解放されたが、いまだ北海道(アイヌの地)と沖縄は植民地のままだ。新基地建設を断念させることで植民地からの解放を勝ち取ろう」と基地に向かって力強く「沖縄を返せ」「ガンバロウ」を演奏した。

11時過ぎ、機動隊に動きがあり、私たちも急いで工事用ゲートへ駆けつけた。やってきた機動隊はわずか10名たらずで、しばらく道端で整列したまま静止していたが「これでは強制排除は無理」と判断したか、10分もしないで退散した。

一人の機動隊員が、救護班用のこの小さな日よけのパラソルを「撤去せよ」と迫っていたが、市民らの抗議であきらめて帰って行った。

再びテントの下へ集会の場所を移動。

糸満市から参加した若い女性3人組。「南部は普天間基地からも辺野古からも遠く、基地を感じにくい。いつも何かしたいと思いつつ何をしたらいいかわからなかったが、意を決して初めて参加した。報道では伝わらない現場の様子を肌で感じることができて、とてもよく理解できた。これからも自分にできることをしていきたい。子どもたちにもわかるように伝えたい」と、感想を語った。

辺野古ゲート前にはいろいろな差し入れが届く。果物やお菓子類、ミネラルウォーター、アイスキャンデイー、おにぎりなど、食べ物が多いが、傘やマフラー、簡易椅子など座り込みの必需品も少なくない。

今日の差し入れは「帽子」が10個ほど。

ゲート前のアイドル・島袋文子さんはとてもおしゃれ好き。差し入れの帽子がよく似合って、ご機嫌です!

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シュワブ基地を人間の鎖2000人で包囲~今日7月22日の辺野古

「戦争に向かって暴走する日米政府の手と足を、人間の鎖で縛り上げよう!」と、稲嶺進名護市長の挨拶で始まった人間の鎖大行動。2000人が鎖となってシュワブ基地を取り囲んだ。

「銃剣とブルトーザーで奪い取った普天間基地を、古くなったから新しい基地をつくって提供しろ!という米軍は居直り強盗であり、そんな米軍に国民の血税で新基地をつくってやる日本政府は共犯だ!」と、真喜志好一平和市民連絡会共同代表のあいさつ。

参加者が、それぞれに工夫を凝らしてアピール

来たくても、参加したくても様々な事情で来れなかった人たちが、想いだけでも参加させようと、リボンに書いた名前を仲間たちが持ってきた。

まずは、幸せの象徴・色とりどりの風船を空に放って、開会宣言!

澄んだ青い空、美しい白い雲に、七色の風船が映えて!。この清らの空を戦争で汚すな!

今日も炎天下は40度近い。始まる前のひと時を日よけテントの下で。

金網の向こうから、軍警が双眼鏡で市民の様子を偵察。

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今日(7月19日)の辺野古~私たちも絶滅危惧種?

水曜日は集中行動日で平和市民連絡会の担当日であり、また唯一女性がゲート前の座り込み行動を指揮する日でもある。
そのため、特別な日程でもない限り水曜日はできるだけ参加するよう努めている。

これまで集中行動日には、基地内への資材や機材を積んだトラックの侵入を少なくても午前中は止めることができていたが、先週あたりから午前中も入られるようになってきた。 今日(19日)も9時過ぎと1時過ぎに機動隊による強制排除にあい、20数台のトラックとミキサー車が入った。

それでも、毎回40分以上頑張ってトラックの侵入を遅らせた。

いま辺野古へ座り込みに来る女性たちの間ではダイエット禁止!が合言葉である。重い方が排除に機動隊の人数を要し、時間もかかるからだ。私などはやせてはいないが、身体が小さいので、二人の機動隊員に両脇からヒョイと抱えられて簡単に運ばれてしまうのが悔しい!

炎天下での座り込みは過酷だ。傘をさしていてもアスファルト道路からの照り返しで、座っているだけなのに汗まみれになる。高齢者も多いので、熱中症が心配されるため、トラックが出て行ったあとは、できるだけメインゲート前のテントの下で集会を続けるよう配慮がされている。

休憩中に、テント下で驚きの発見があった。給水用の机の下からかわいらしい草花が顔を覗かせていたのを、植物に詳しい人に見てもらったところ、県の絶滅危惧種に指定されている野生の欄「エダウチヤガラ」であることが判明。

しかも、たまたまこの花のことが新聞で紹介された記事の切り抜きを持っている人がいて、二重の驚きでその場が和んだ。

 

それにしても、20年以上も国の政策に反対し続け、今なおあきらめず、こうして身体を張って権力と対峙し続けている私たち・沖縄の人々は、全国的にも類をみない極々少数派、「絶滅危惧種のようなものかもしれない」と思った次第。でも絶滅するわけにはいかない。

22日(土)は14:00~15:00、キャンプ・シュワブ基地包囲行動があります。皆さん辺野古へ来てください。

可憐な花に励まされた1109日めの辺野古でした。

 

 

2017年7月20日リンクURL