この日、辺野古工事用ゲート朝9時の座り込みは黙祷から始まった。
先週金曜日(29日)辺野古新基地の埋め立て土砂を搬出する安和桟橋の抗議現場で、ダンプトラックに巻き込まれて、民間警備員の男性が死亡、抗議行動をしていた女性が大腿骨、骨盤骨折の重傷を負った事故。亡くなった方へ黙とうをささげ、怪我した私たちの仲間の一日も早い回復を祈った。
ネット上では「抗議行動をしていた女性の飛び出しが、警備の男性を殺した」と、抗議行動に非があるような書き込みが流布されているという。現場を見てもいないネット右翼たちが、まるで見てきたように話をつくりあげて拡散している状況に、怒りの声があがった。
そもそも民間の警備員に、抗議行動を規制する権限はない。安和で行われている抗議行動は、停まっているダンプの前の舗道をゆっくり歩くことで、土砂の搬出を遅らせるという牛歩戦術、飛び出したりする必要などはない。それに長い間の抗議行動の中で、ダンプの運転者と抗議する側、警備員の三者間に信頼関係が生まれ、暗黙のルールが出来上がっていて、安全に抗議行動が行われて来た。
ところが最近、工事を請け負う大手ゼネコンの会社が変わり、警備会社も変わったことで、土砂搬出の効率をあげようと、ダンプへの無理な誘導を引き起こし、ルールーが無視されるようになっていたという。ダンプの運転者自身が、「警備員が無理に発車させようとするが危険なので、自分は、安全が確認できるまで動き出さないようにしている」との証言も紹介された。現に最近港から出ようとするダンプと公道を走っていたバイクや乗用車との接触事故が何件か起こっていたという。「いつか大事故が起きる」と思っていたと。加害者は工事を無理やりに進めている国だということを忘れてはならない。
基地の中へ入って行くぶダンプをにらみつけた。
ゲート前のテントには、いろいろな差し入れがあるが、今日は見事なパイナップル。冷えたパイナップルに舌鼓を打ち、面白い形をしたパイナップルが人々を和ませた。みんなが一個づつお土産にいただいた。
正午前2回目の座り込み。
昨年から今年にかけて、米兵による性暴力事件が何件も起きており、それらがすべて隠蔽されていたことに、県民はみんな怒っている。被害者のプライバシーを守るためにを口実にする外務省、防衛省、県警に「それこそが被害者ではなく、加害者を守っていることになる」と強く抗議。
今日3回目、みんな炎天下も忘れて坐りこんだ。
今週土曜日には不屈の座り込み10年を迎え、玉城デニー知事も参加する辺野古大行動が行われる。
基地・軍隊は構造的暴力。今回のような事件・事故が起こるのは基地ある故なのだ。辺野古に新しい基地など持っての他!
今日午後5時から県庁前で行われた抗議集会には、私にしては珍しく、体調不良のため参加できなかった。明後日の辺野古大行動は参加できるだろうか?気がかりだ。「今日はゆっくり休んで体調を整えよう!」と自らを叱咤激励している。