韓国からの平和ツアーを案内して渡嘉敷島へ

 今日(2日)は、韓国からのツアーの案内で渡嘉敷島へ行ってきた。ゴールデンウイークの真っただ中で、船はほぼ満杯状態、チケット売り場は混雑を極めていた。団体予約で、早めにチェックインできたので、何とか混雑を避けて、船室で横になることが出来た。

<集団自決跡地の前で>

 <アリランのモニュメントの前で>



<トカシクビーチで>

 けっしてお天気がいいとはいえなかったが、それでも慶良間ブルーの海は青く輝いていた。沖縄戦の縮図と言われる渡嘉敷島の戦争の惨劇は、話す方も、聞く方も辛い。どこまでも青く澄み渡るこの海の美しさとのコントラストが、また一層辛く滲みる。しばし白い砂浜と、紺碧の海をながめながら、胸の辛さを吸い取ってもらった。 

 今が盛りのノボタンの花

 

2023年5月2日リンクURL

4・28 海勢頭豊コンサート & 映画「GAMA-月桃の花」上映会 ~ 屈辱の日に平和を歌う

 屈辱の日 4・28恒例の海勢頭豊コンサート(パレット市民劇場)、コロナ禍やご本人のご病気などで、久しぶりぶりの開催となった。

 「再出発おめでとう!」の文字に、今が季節の「月桃の花」があしらわれたお祝いの盛花が、胸に沁みる。

今日30日は、西原町のさわふじ未来ホールでも行われる。

 長期の入院を経て、リハビリを頑張り、この日を迎えた海勢頭さん。「快気祝いと言うと礼儀的にいらっしゃる方々でいっぱいするのではと心配し、今回どなたにも招待状は出さなかった。今日いらしてくださった方々は本当の友人と思っています」と。

 

 海勢頭さんのコンサートには、音楽は当然のことながら、そのトークに惹かれてやってくる人も多い。

「絶対に戦争はしない、絶対平和主義、それが沖縄の先祖、先人たち。それに対して戦争をすることで儲けようとする人たちがいる」。この日も、絶対平和主義こそ古来からの「沖縄の心」であると、熱く持論を語った。

 

 コンサートに続いて、海勢頭さん製作の映画「GAMA-月桃の花」が上映された。

 映画「GAMA-月桃の花」

 多くの民間人を巻き込み、23万人余の命が奪われた沖縄戦。日本唯一の地上戦を、一人の母親を通して描かれるこの映画は、戦後50周年企画として県内外多くのご協力を得て製作されました。

 1996年の公開以来、全国の学校、地域上映会、平和学習教材として上映され続けており、主題歌「月桃」は毎年6月になると各学校にて平和の歌として歌われてきました。

「GAMA(ガマ)とは鍾乳洞のことで、喜屋武半島のガマだけでも8万人もの避難民がいたとされています。(コンサートチラシより)

 

 

 

2023年4月30日リンクURL

辺野古住民訴訟 第一回口頭弁論 ~  法的、人道的、環境的に大きな問題を抱える辺野古新基地建設

  辺野古の新基地建設を巡り、県による埋め立て承認撤回を取り消した国土交通相裁決は違法だとして、新基地建設が進む周辺住民が、裁決の取り消しを求めた抗告訴訟の控訴審第1回口頭弁論が去る27日(木)、福岡高裁那覇支部(谷口豊裁判長)で開かれた。 

 <事前集会から>

 午後2時から裁判所前の城岳公園で事前集会を行った後、2時半から傍聴券の配布、3時から公判が始まった。

 今回の口頭弁論では、高校生のとき母親が米兵に殺害された辺野古住民の金城武政さん(66歳)が意見陳述を行った。

「優しくて人様にも慕われる母は、若くして米兵に命を奪われた。米兵は母の頭をブロックで殴り陥没させて逃走。突然このようなことに巻き込まれ、私は精神的に不安定になり、自閉症になった。人と向き合うことが億劫になり、暗い生活を送った。このような事件は今も後を絶たない。将来基地ができればさらなる苦痛が生じるのは明らかだ。

 国は有事に備えるとして、武器装備を抑止力とすしているが、私は”平時”の平等な対話こそが抑止力、争いのない世界、平和への近道であると思う」と訴えた。

 続いて、住民側の白充(ペクチュン)弁護士が主張の要旨を陳述。沖縄防衛局が示した工事の方法には無理があり、工事自体が不可能」として、新たに専門家の意見書を提出する考えを示した。

 公判後に城岳公園で報告集会を行い「意見陳述が出来たということは、原告適格なしとして門前払いにされた県の裁判より、希望はある。まだあきらめるのは早い!」と、闘う決意を新たにした。

 

 

2023年4月29日リンクURL