小学校の校庭にヘリから窓が落下

もういい加減にしてくれ!と叫びたくなる。

昨日(13日)午前10時過ぎ、普天間第二小学校の校庭に、普天間基地所属のヘリCH53から窓が落下、子どもたちの命が危険に晒された。

この日は奇しくも、昨年名護市安部海岸にオスプレイが墜落大破した事故からちょうど一年目に当たる日だった。しかも、つい5日目に幼稚園の屋根に同機種のヘリの部品が落下したばかりなのだ。

落下したとき、運動場では90人以上の児童らが体育の授業中で、落下の反動で小石が跳ね返り、男子児童の腕に当たり、軽いけがをしたという。直撃しなかったのは不幸中の幸い、神様が守ってくれたとしか言いようがない。

子どもたちはヘリから、円盤のようなものが落ちてくるのを目のあたりにして恐怖し、「みんなが無事だとわかって、先生は声を出して泣いていた」と、子どもたちが証言した。

翁長知事も早速現場に駆け付け状況を確認、開会中だった宜野湾市議会も、議会を中断して現場に急行した。

緊急に呼びかけられた抗議集会が、午後6時から宜野湾市役所まえで行われ、急だったにも関わらず300人余の市民が集まり、米軍と沖縄防衛局(日本政府)に抗議の声を挙げた。

地元を代表して桃原宜野湾市議は、「先週部品が落下した幼稚園も、今日の普天間第二小学校も、自分のこどもたちや孫たちが通った学校であり、いつも心配だった。いつか学校に落ちるのではないかという恐怖が現実になった。もう普天間基地の全ゲート封鎖しかない。具体的な行動に立ち上がろう!」と訴えた。

また、いち早く現場に駆け付けた照屋寛徳衆院議員は「こういう事故があったとき、いつもは米軍が現場を押さえて沖縄の立ち入りを認めないが、今回は教育委員会と学校側がメディアを締め出し、宜野湾市議会の議員団もすぐには入れなかった。午前中の事故なのに、やっとメディアが現場を取材できたのは夕方5時だった。これはおかしい」と、教育委員会の対応に疑問を投げかけた。(市からの指示だったのか、さらにもっと上からの指示だったのか)

また照屋衆議院議員は「防衛局長に電話をしたら、不在だと次長が対応したので、”こんな緊急なときにどこをうろついている!すぐに現場に来い!局長が来るまで校庭で待っている”と怒鳴った。しばらくしてやってきた。米軍は落下した窓は、米軍のものだと認めたようだ」と現場の様子を報告した。

翁長知事は今日(14日)急遽上京し、日米両政府に抗議し、原因が明らかになるまで、すべての軍用機の飛行を停止を求めることにしている。

昨年12月のオスプレイ墜落をはじめこの一年間に、米軍関連の事件事故は20件以上に上っている。県民の堪忍袋の緒は、とっくに切れた。

先週7日に同じ機種のヘリから部品が落下した幼稚園。ヘリからの落下物は、このトタン屋根に当たり、園庭に落ちたが、日よけのネットが張ってあったため、園児たちにけがはなかった。激しい衝撃音に保育士にしがみつくなど子どもたちに恐怖心を与えた。

     <ヘリから部品が落下した幼稚園を視察するVFPの皆さん>

落下した部品は、機器異常などをいち早く感知して知らせてくれるストロンチウム90収める部品のカバーで、放射能を発している可能性がある。

園には、「自作自演だろう」などと嫌がらせの電話が相次ぎ、ネット右翼の攻撃もおさまらないという。いわれなき誹謗中傷は絶対に許せない。

 

 

 

2017年12月14日リンクURL

辺野古新基地予定地に活断層~今日(12月6日)の辺野古

辺野古新基地建設の工事がいかに違法で、とんでもなくいいかげんな工事が行われているか、市民の手で次々と明らかなされ、指摘された沖縄防衛局は対応に追われ慌てている。

市民がゲートに座り込むと「道交法違反」だと強制排除や逮捕・拘束をしておきながら、基地に入るダンプの違法(積載オーバー、車両番号不明瞭、改造車など)はいくら市民側が現場で指摘しても県警は指導も取り締まりもしない状況が続いてきた。

                    <積載オーバーのダンプ。積載物が枠より上にはみ出し見えてはならない>

工事の発注主である防衛局に何度も強い抗議をした結果、メディアも大きく取り上げたので、やっと対策に乗り出した。その①。方向指示器を出さずに基地から一般道路に出てくるダンプに、付きっ切りでいちいち「ウインカー点灯」のボードを掲げ、注意を促す防衛局員。↑

工事現場から車両が一般道路に出る際は、法事現場の泥などで道路を汚さないよう、しっかり泥を落としてから一般道路に出るよう道交法では定められている、しかし、辺野古の新基地基地建設現場から出てくるダンプは汚れたタイヤのまま、毎日200台超のトラックが行き来するため、粉塵を巻き上げ、国道を汚し、抗議で座り込んでいる座り込んでいる人たちはマスクをしなければいられない状況が続いていた。

何度も防衛局に抗議・要請したところ、先週からゲートの入り口に散水する↑ようになった。しかし、単なる散水では泥などはきれいになるはずもなく、水を張った池を作ってそこで洗浄してから道路に出るようにしなければタイヤはきれいにならない。アリバイ的にゲートの前に水を撒いているだけだと、座り込みの市民たちは抗議している。

その③、さらに道交法違反どころではない重大な問題が浮上してきた。埋め立てて滑走路になるはずの大浦湾に、6本の活断層が走っていることが明らかになった。

大浦湾の海底の環境調査は何年も前にとっくに終わっているはずなのに、今年になって改めてポセイドンという日本に一つしかない海底調査船を投入して調査を始めたことに対し、不審に思った市民側の土木の専門家らが、情報公開を駆使し、地質学者などの協力を得て明らかにした。

        <座り込みの市民に活断層のことを説明するN氏>

しかも国は、そのことを隠すため、国土地理院の資料から活断層の存在を消去した地図を使って、仲井間前知事をだまし、埋め立てを認めさせたという。

市民側のこれらの追及に対し国は、「これまでの資料に活断層はない」とうそぶき、「各断層はない」と、近く閣議決定するという。閣議決定すれば活断層が無くなるとでもいうのだろうか?

小さな地震でも活断層が動けば、埋め立ててつくった飛行場はオスプレイ100機を乗せたまま崩壊沈没し、連動して隣接する辺野古弾薬庫は大爆発を起こす。辺野古弾薬庫には復帰前からの核弾頭が温存されているのではなかと見られており、爆発すれば、沖縄が島ごと消えことにもなりかねない。

国がここに来て慌てているのは、辺野古は米軍の使用する基地であり、米国には「活断層法」という法律があり、活断層の上に建造物を作ってはならない、また石灰岩の上にも飛行場など作ってはいけないことになっているという。沖縄は隆起サンゴ礁(石灰岩)でできた島であり、まさに大浦湾は世界有数の竜宮城のような珊瑚群を埋め立てて基地をつくろうとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

<基地の中かから市民の集会での発言を   <常に市民らの行動を撮影している県警> 盗み聞きし、メモしている軍警>

 

 

 

 

 

座り込みテントの花壇に咲くハイビスカスと蝶

 

2017年12月7日リンクURL

「沖縄平和運動弾圧裁判」問答無用の懲役求刑~山城さんに2年6月

弁護団が「沖縄平和運動弾圧裁判」と名づけた山城博治さんら3人にかかる裁判の論告求刑が、4日午後13:30から行われた。

正午から、裁判の前に行われた事前集会で「これまでの検察の論調から厳しい求刑が予想されるが、これに屈することなくこれからも頑張ろう!ここまで支えて下さった皆さん、何より現場で身体を張って座り込み抵抗している皆さんに感謝している。早く現場に戻りたい」と山城さん。

検察の論告求刑を受けて、夕方、報告集会が開かれた。

検察側は、山城博治さんに2年6月、稲葉博さんに1年、添田充啓さんに2年の懲役を求刑した。基地に対する抗議運動の背景を完全に無視し、単に鉄線一本を切った、基地のゲートにブロックを積んだという外形的な事実だけを理由に、「国策に逆らうものは刑務所行きだ。文句あるか!」と言わんばかりの普通ならあり得ない不当な量刑である。パン一個を盗んだ罪で一生に近い年月を牢獄に繋がれたジャンバルジャンを想起させる。

「これは私というより、沖縄県民への求刑である。そもそも違法なのは防衛局・国である。何が悪いんだ!当然の権利だ!」と山城さん。

長いこと外国で暮らし、外から冷静に日本を見てきた。2014年、初めて沖縄に来た時、高江や辺野古のことを知り、この国はおかしいと違和感を覚えた。今回のことは、ドイツや英国の友人たちに聞いても”ありえない!」と言っている。未来のこどもたちのために、この闘いは負けるわけにはいかない」と稲葉さん。

弁護団長の池宮城紀夫弁護士。「私は常日頃、沖縄は ”安保のゴミ捨て場、憲法番外地” といっている。まさに今回がそうだ。不当な国策に抗う沖縄県民が、山城さんが、国はよっぽど怖いのだろう。しかし、県民は弾圧すればするほど元気になり、強くなる。国はそのことを思い知ることになる」

集会は、予想されたとはいえ重い求刑に重苦しい雰囲気で始まったが、山城さんや稲葉さんの元気で明るい決意表明に逆に励まされ、笑いも起こり、「こんなことには屈しない!」と、私たちも決意を新たにした。

今後、裁判所への「公正な裁判を訴えるハガキ作戦」や「全国30万人署名活動」を展開していくことが確認された。

2017年12月5日リンクURL