全国の医師や歯科医師で構成する全国保険医団体連合会 辺野古支援ツアーのメンバー16人が、30日辺野古ゲート前の座り込みに参加した。
地元では核戦争に反対する活動をしているという最高齢90歳のメンバーは、「医者として、一人の患者を救うために四苦八苦しているのに、戦争は一挙に何万人、何十万人の人を殺す。戦争につながるものはいっさい許してはならない」と訴えた。
別のメンバーは「人の命が救いたくて医者になった。医者としてできることは限られるている。でも戦争を止めるだけで何万人、何百万人の人が救える」と、ゲート前の人々にエールを送った。
また、京都から参加した女性医師は「日本は世界一の長寿国として知られている。それはこの間70年以上、日本が戦争をしなかったからだ。戦争をした国の平均寿命は驚くほど一挙に下がる。
東北の大震災の年、日本は長寿世界一になれなかった。戦争が起これば死者の数は震災の比ではない」と。
その他、「命を守る医者の立場から、戦争は敵だ」、「なぜ沖縄の闘いが、屈することなく、これほど長く続けられているのか学んで帰りたい」と、口々に今回の辺野古支援ツアーの意義を語った。
一行は座り込みに参加しながら、希望者に対して健康診断や健康相談を行った。
なお、この日大浦湾では、和解にともない沖縄県と市民側が要求していた海上の立ち入り禁止区域を示す浮具(フロート)の撤去作業が始まった。
海上で抗議行動を続ける市民側は、「フロートだけでなく、スパット台船やフロートの重りとして海中に沈められたトンブロックも撤去し、原状回復しろ」と、要求している。