ホーチミン市にある「ベトナム戦争証跡博物館」には、
ベトナム戦争に関する写真、資料、映像、品々およそ2万点余が保管・展示されており、
ベトナム現地の人々はもちろんのこと、世界中から一日2千人以上、年間70~80万人が訪れるという。
正門を入ると、中庭に戦闘機、ヘリ、戦車などが展示されている。
200万人以上が犠牲になったベトナム戦争。館内には見ているのがつらくなるような生々しい写真や資料が展示されている。
米軍が撒いた枯葉剤の影響で、ベトナムではたくさんの奇形を持った子どもたちが生まれた。「ベトちゃんドクちゃん」は日本でもよく知られた一つの例。しかし、彼らのような奇形児は今も生まれ続けている。
ベトナム戦争では、たくさんのジャーナリストが取材をし、また命を落とした人も少なくない。日本人ジャーナリストの石川文洋さん(沖縄出身)と中村梧郎氏の写真も常設。
二階には子どもたちが描いた絵・ラブ&ピースが展示されているので、こちらも是非見てもらいたい。
戦争でいつも犠牲になるのは、末端の国民、特に女、子ども、年寄。
6月の沖縄は慰霊の季節。特に終戦70年の節目の年とあって、連日沖縄戦の証言など戦争の記事が新聞紙面を埋める。「軍隊は住民を守らない」「基地、軍隊が戦争を呼び込む」、これが多くの犠牲を払って得た沖縄戦の教訓である。
武力で平和は守れない、つくれない。改めて胆に銘じよう!