昨日(9日)、映画「ダークウォーターズ」を観てきた。いま、沖縄で米軍基地由来の水道水汚染で問題化している「PFAS」が何かを、改めて戦慄を持って知った。
<STORY>
1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが、見知らぬ中年男性から思いがけない調査依頼を受ける。ウエストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むその男、ウィルバー・テナントは、大手化学メーカー・デュポン社の工場からの廃棄物によって土地を汚染され、190頭もの牛を病死させられたというのだ。さしたる確信もなく、廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めたロブは、“PFAS”という謎めいたワードを調べたことをきっかけに、事態の深刻さに気付き始める。
デュポン社は、発がん性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流し続けてきたのだ。やがてロブは7万人余の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏み切る。しかし、強大な権力と資金力を誇る世界的な巨大企業との法廷は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れて行くのだった。(ダークウォーターズ パンフレットより)
映画はエンディングロールで言う。デュポン社はPFASを塗り付けて焦げつかないフライパン・鍋「テフロン」加工で世界中の台所を席巻し、防水加工の衣類、傘、靴、食品包装紙、化粧品などで人類の99%を汚染させ続けている、と。
そして、ロブが1人で闘うこの裁判は、7万人の血液検査で、がんや様々な病気との因果関係が明らかになりながらも、決着がつかず、いまなお続いている、と。