「デニー知事、引き続き知事として、私たちの先頭に立ってください。」と、9日、女性たちが、玉城デニー知事に、一日も早い出馬表明を促した。
選挙イヤーの今年、天王山となる知事選挙が9月11日と迫るなか、玉城知事はまだ2期目出馬を表明していない。
相手側は若い元官僚を候補に押し立てて、政府を後ろ盾にして、深く潜航しながら活動をしていることに危機感を覚えた女性たちが「沖縄の未来をつくる女性の会」を結成して、玉城デニー知事に出馬要請を行った。
女性の会とあって、おつれあいの智恵子さんを伴って、会場に姿を現したデニー知事を、会場いっぱいの女性たちが迎えた。
狩俣信子「女性の会」会長の経過説明の後、知事が登壇、「平和を願い豊かさを育む心を守りつつ、誰一人取り残さない沖縄らしいユイマールの社会を築いていくために、自立、共生、多様性を実現する施策の数々に取り組んできた」と、これまで4年間の県政の歩みを報告。
メディアなどではどうしても基地問題のイメージが強く前面に出てしまうが、玉城知事が取り組んできた数々の施策は幅広く、とくに福祉、教育の面で地域や現場からの評価は高い。
保育、母子、教育、地方、政治の各分野の現場から6人の女性が、デニー県政の実績と評価、2期目への課題要請を行った。それぞれの発言に耳を傾け、真剣にメモを取る玉城知事の姿があった。
最後に、狩俣会長が出馬要請文を読み上げ、受け取った玉城知事には「皆さんの要請をしっかりと、受け止め、今後も頑張りたい」と応えた。