沖縄から連帯の声を届けよう ~ ロシアのウクライナ侵略に抗議する集会

 今日(3月1日)は、午.前11から県庁前の県民広場で開催された「ロシアのウクライナ侵攻に断固抗議する集会」に参加した。

 今集会の呼びかけの中心となった遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんが主催者の挨拶。

 「私は、沖縄戦で亡くなった方々の遺骨を、家族の元に帰そうと活動している者です。戦後77年たってもまだ沖縄の山野に戦没者の遺骨が埋もれたままでで解決できずにいるのに、また新しい戦争が始まってしまった。みんなで反対の声を上げないと、今度は台湾有事を理由に、沖縄がまた戦場にされる。そんな沖縄からこそ戦争反対の声を上げる必要がある」と、呼びかけの先頭に立った思いを語る。

 急な呼びかけにもかかわらず、思い思いのことばでつづった手作りのメッセージボードを手に、数十名の市民が集まった。

 「侵攻」ではない、「侵略」である、と問題提起する宗教者の会のお一人。自らも沖縄戦の行き残りで「ロシアだけでなく、アメリカの侵略にも反対をしなければ…」と訴える。 

 サイパンで終戦を迎えた90代半ばのこの女性は、家族のほとんどを戦渦で失った。「みんなで声を上げて、いま戦争を止めねば、次は沖縄です。基地のあるところにしか砲弾は落ちない。次に砲弾を撃ち込まれるのは、米軍基地がたくさんある沖縄です」と危機感を募らせる。

 

 会場で配られたメッセージボード。

 青に黄色のウクライナ国旗を用いたメッセージボードに対しても、市民の一部から問題提起があった。「国旗にメッセージを託すのは、ウクライナ政権に肩入れすることになる。(侵略された側とはいえども)政権は、もう一方の戦争当事者。そうではなくて、あくまで戦火の犠牲になっているウクライナの市民に想いを馳せて、ウクライナの青い空と、みのり豊かな大地をイメージしたメッセージボードにしたい」と。

 

 11時に始まった抗議集会は、正午の時報に合わせてウクライナと沖縄戦の戦争犠牲者に黙とうをささげてつどいを締めくくった。

 

※侵略:「国家の主権・政治的独立を奪う武力・戦闘行為」

2022年3月1日リンクURL